5年前に土葬された恋人の亡骸を掘り返して…(画像は『Opposing Views 2017年8月25日付「Boyfriend Digs Up Girlfriend's Grave For Odd Reason」(Embedded Images: Eli Duke/Flickr)』のスクリーンショット)

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魔法使い、魔女、黒魔術…そういったものが小説やファンタジー映画の世界を超え、人々の日常生活、精神に深く入り込んでくることがあるロシア。その影響を受けた若者による猟奇的な殺人事件も少なくないが、死者が夢に出てきたらそれを亡霊による呪いなどと受け止めてしまうことも特徴である。ロシアののどかな田舎町から恐ろしい話題が伝えられた。

英メディア『Daily Mail Online』などが伝えたところによれば、すでに土葬された恋人の亡骸を掘り起こして燃やすという奇行があったのは、カザフスタンのすぐ北でモスクワからは1,730kmほど東に位置するロシア・クルガン州のある村。ユリ・ゴロヴィンという30歳の男が5年前に17歳で死亡したガールフレンド、オルガ・ギレヴァさんの墓を掘り起こして棺ごと亡骸を燃やし尽くそうとしたもので、しかし完全には燃えなかったという。

2012年に死亡したオルガさんについて、ある友人は「オルガさんは孤児でいったんは里親が見つかりましたが、良好な関係を築けずに養護施設に送り戻されたことを苦にし、自死を選んでしまいました」と話している。その墓に異変が起きていることを発見したのは墓参りをした友人のオレグ・イワノフさんで、亡骸は棺ごと掘り起こされていた。それに続いてSNSで彼女の棺の上に横たわり、大きな穴の中で眠るようなポーズを取る男の姿が発見され、警察が投稿者を突き止めた。

これによりユリ、そしてユリに頼まれてこの穴を掘った投稿者の知り合いの男(23)が逮捕されたが、有罪判決が下った場合はともに最高で懲役5年の実刑判決が言い渡される可能性がある。ユリは親しい友人に「オルガさんの姿がよく夢に出てきて僕を苦しめる。彼女の呪いを解くために魔女のところに行ったら、『亡骸を完全に焼き尽すしかない』とアドバイスされた」などと話していたという。

今なお迷信、魔術師、魔女、黒魔術といったものの存在を信じる人々がたくさんいるロシアの小さな田舎町。「呪われている」といった思い込みから家族や親しい者が犠牲になる事件も珍しくない。

画像は『Opposing Views 2017年8月25日付「Boyfriend Digs Up Girlfriend's Grave For Odd Reason」(Embedded Images: Eli Duke/Flickr)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)