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バカバカしくないAKBの総選挙

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今年もAKB48の総選挙が終わりました。フジテレビは生中継し、朝日新聞は電子版で本物の選挙さながらの開票速報を行いました。自分は総選挙に投票したこともないし、熱狂する「推しメン」もいません。でも、総選挙にはくぎ付けになってしまいます。

1人で何百枚、何千枚もCDを購入して推しメンに投票する金権選挙。メンバーの露出はプロデューサーの秋元康氏やテレビ局の意向などでコントロールされ平等ではない。秋元氏自身、「バカバカしいイベント」だと認めています。

そんなことは分かっている。でも惹(ひ)きつけられるのは、そこには残酷でリアルな現実(ドラマ)があり、そこからメンバーの「魂の叫び」が聞こえてくるからです。

昨年、一番心に刺さったコメントは、やはり首位を奪還した前田敦子さんの「私のことは嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください」でしょう。では「世代交代」が注目された今年は。はっとさせられたのは昨年4位から1つ順位を落とした最年長、26歳の篠田麻里子さんの挨拶でした。自分より下位の232人のメンバーを見下ろし、彼女はこう言いました。

   ◇         ◇   

「後輩に席を譲れと言う方もいるかもしれません。でも私は、席を譲らないと上にあがれないメンバーはAKBでは勝てないと思います。私は皆さんと一緒に作り上げるAKBというグループが大好きです。だからこそ後輩には育って欲しいと思ってます」

「悔しい気持ち、すごくあると思います。正直、私も少し悔しいです。でも、悔しい気持ちをどんどん、先輩、私たちにぶつけてきてください。『つぶすつもり』できてください。私はいつでも待ってます」

厳しい口調でそう言った後、少し間を置き、柔和な表情でこう続けました。「そんな心強い後輩が出てきたならば、私は笑顔で卒業したいと思っています」――。

最年長であることに加え、年下で「絶対的エース」の前田敦子さんが卒業したプレッシャーは篠田さんにとって計り知れないものがあったでしょう。同時にAKB48という組織への深い愛もあるからこその、魂の叫びでした。

下馬評通り1位に返り咲いた大島優子さんはテレビ中継の時間枠から漏れた挨拶の最後、司会の徳光和夫さんから「237人の仲間たちに、センターから一言」と振られ、こう言いました。

「私、今年で24なので、本当にみんな年下になるんですけど、若い力にはどれほどのパワーがあるかっていうことを知り、それを存分に生かして欲しいと思っています」

「先ほど、まりちゃんが言ってくれた言葉は、私の気持ちそのものだったということもありますけど、本当にもう、ぶつかってくるくらいの思いで、私たちがせめぎあって、それで、いいグループを一緒に作っていきたいと思っていますので、ぜんぜんめげたりとかせずに、悔しい思いや悲しい気持ちをバネに、一緒に、がんばりませんか」

   ◇         ◇   

こんなにも厳しく、しかし互いを尊敬し合う組織が、日本社会にあるだろうか。こんなことが言える社長や役員、部長はいるだろうか。自分は後輩にそう思えているのだろうか。例年になく、いろいろなことを考えされられた総選挙でした。

「私はもう絶対に弱音を吐かないと決めました」「今まで先輩に遠慮していたり、周りを見て気を使ったりしていた自分が、逆に申し訳ないなと、今思いました」。そんな言葉が、刺激された後輩の口から語られたのも印象的でした。みんな、涙でぐしょぐしょです。

昨年5位から2位に躍進した「次世代エース」の呼び声高い渡辺麻友さんは感涙の後、気丈に宣言します。「これからは、やはり私たちのような若い世代が、新しい道を切り開いていかなくてはいけないと思います。そして私自身も、新しい時代を受け継いでいける人になれるように、前を向いてがんばっていきたいと思います。もし来年もまた総選挙があるならば、私は1位を取りたいです」

ランキング圏内に入った64人のコメントはすべて、動画配信サイト「ユーチューブ」に完全収録されています。グーグルのSNS「Google+」では、彼女たち1人ひとりの生の声に触れることができます。せっかくのネット時代。我々、組織で働く人間として、何かしらの気づきがそこにあるかもしれません。「演説」の勉強にもなるでしょう。週末にでも眺めてみてはいかがでしょうか。

(理)

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