【青山繁晴氏に聞く】今後のエネルギー問題の解決策とは?
おはようございます
ここ最近、真夏日が続いていますが、
皆さま体調はいかがでしょうか?
原発事故による電力不足ですので、
いままでのように冷房をガンガンつけることは
あまりできませんが、
くれぐれも夏バテ、脱水症状などには
お気をつけください(^-^)/
ちなみに、わが社の編集部は
いまのところ冷房は入れず、
扇風機とマメな水分補給で凌いでいます。
出来る限り、節電したいものですね。
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ということで、本日は
原発、エネルギー問題に関しての記事を
ご紹介します。
内閣府原子力委員会の専門委員や
経産省総合資源エネルギー専門委員などを務め、
原発、エネルギー問題に精通している
独立総合研究所社長・青山繁晴氏に
これからの日本の資源確保の行方について
お話しいただきました。
「原発問題とエネルギー問題はこう手を打て!」
独立総合研究所社長・青山繁晴
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エネルギー資源の
ベストミックスを目指せ
いま、多くの日本人は
これからの日本のエネルギーは
どうなるのか不安に思っているに違いない。
これまで2030年までに原子力発電14基を
新規設立という計画で進んできたが、
これは不可能となった。
それがいい、悪いではなく、
核分裂による原子力の平和利用はもう終わったのだ。
いまある原子力発電所を一度総点検し、
例えば比較的津波の少ない日本海側を残して、
太平洋側を徐々に減らしていくなどして、
計画的にソフトランディングをしていかなければならない。
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そこでいま注目されるのが、メタンハイドレートである。
これは天然ガスの主成分であるメタンと水が
結晶化した氷状の物質で、
深海の底の地中にある。
温度が上がって解凍すれば
メタンガスと水に分解されるが、
そのメタンガスは都市ガスや発電用の燃料として利用でき、
燃やした時に出るCO2の量は
石油や石炭より少ないのが特徴である。
現在、日本では東海沖から熊野灘あたりを研究しているが、
その部分だけでも日本のエネルギー消費量の
13.5年分に相当するメタンハイドレートがあるという。
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ただし、新しい資源があったとしても、
それのみで国内の総エネルギーを
賄おうとするのは間違いである。
ベストミックス、これがエネルギーの絶対原則だ。
メタンハイドレートを含めた火力、水力、風力に太陽光、
そしてこれからキーエネルギーとなるであろう燃料電池等、
それぞれの一長一短を理解した上で
リスクや地球環境に対する影響を最小限にする
ベストミックスを考えなければならない。
複数、それも一つや二つではない
自主エネルギー資源を確保し、
運用していくことが、
今後の日本のエネルギーの最重要課題といえる。
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▼金子みすゞの詩を読む
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▼福島第一原発を訪問 原発・エネルギー問題はこう手を打つ
青山繁晴(内閣府原子力専門委員/独立総合研究所社長)
▼連載「20代をどう生きるか」 伝説の証券マン時代を語る
北尾吉孝(SBIホールディングスCEO)
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