東大論文不正で調査本格化 データ検証に新手法
東京大学で医学部などの6研究室が発表した22本の論文に不正の疑いが指摘され、大学側が本格調査を始めた。きっかけは東大や文部科学省、学会などに届いた匿名の告発文書だ。内部情報の暴露や画像のコピーではなく、論文のグラフから元データを復元する新たな手法で疑義を指摘した。
「こういうやり方もあるのかと驚いた」。告発状を受け取った人物はこう話す。「この方法が知れ渡り、過去の論文を調べられたら、恐ろしいこと...
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