「弁当男子」という言葉もあるように、男も自分で料理しておいしい弁当を食べる時代。筆者もそれに呼応するように日々料理に夢中だったりする。
そういうわけで弁当箱アイテムがどうしても気になってしまうのだが、最近発売された弁当箱にもなる真空状態で調理保存できる容器が目に留まった。これ、どうやって使うのだろう?

『真空調理保存容器 Qコンテナー』(アーネスト製)と『真空吸引器 バキュームQ』(同)いう2つのアイテムで真空を実現する。Qコンテナーはタッパーのような白い容器でフタ中央に空気弁があり、上下左右4箇所のストッパーとシリコンパッキンが特徴。バキュームQを弁に差込んで約10秒の間に真空(約0.6気圧)にできる。すると、酸化を抑え鮮度を保てるだけでなく、電子レンジを使った高浸透性を生かしたスピード真空調理も可能だという。

たとえば、ブリの照り煮が通常140分かかるのがわずか14分、きゅうりの中華風漬けが600分がなんと7分でできてしまうそうだ。
その他、付属の真空レシピ冊子には15種類の料理が掲載されているので、詳しい内容はそちらを参照してもらいたい。
「真空によって調理時間が早まるだけではなく、味の染み込みによりおいしくなります」(アーネスト)とのこと。これは是非試してみたくなった。

さて、弁当箱にもなるとあるが、その場合も真空状態にするのか。そうすると、ご飯やおかずの味や鮮度に変化は。
「弁当箱のときも真空にします。
味は入れた時と変わらず、鮮度も保持できます。また、横になっても汁がこぼれません」(同)
汁がこぼれないのはとても有難い。袋式の真空パックとちがって食材がつぶれず、汁物でも対応できるのが同製品の強みなのだ。さらに、大1個、小2個の専用小分けケースが付いているので、ご飯とおかずをちゃんと分けて入れられる。

他方、バキュームQにも大きな特徴がある。ダイアフラム方式といって吸引のための弁が3つあり、それらが交互に上下して吸引するのでスピーディに真空状態がつくれるのだ。
では、従来の真空吸引器に比べ具体的にどの程度早いのか。
「バキュームQだと約5秒(Qコンテナの場合)で済むものが、注射器型の手動式だと約50回(1往復1秒で50秒)上下しなければ同じ真空状態になりません」
「電動式の吸引器の性能はモーターのパワーと弁の数・面積により決まります。他社(中国製)はクランク式の1本弁ピストンで、吸引力は約3分の1~2分の1(数社との差)の遅さです」
おぉ~、かなりちがうものだ。

真空弁当箱を持って、おでかけ。そんなライフスタイルいいかも!
(羽石竜示)