キジ子ちゃん(ペペ)のご報告-1 | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)
(2月7日、都内病院にて)
(2月4~5日、福島県飯舘村、隣町病院での受診結果)
(キジ子治療内容:皮下注射とノミダニ駆除)
(2月7日、都内病院での血液検査の結果)
福島県飯舘村より緊急保護したキジ子(ぺぺ)ちゃんの治療のために、アメブロ、Facebook、Twitterなどで記事拡散のご協力やご支援金のお申し出を頂き心より感謝申し上げます。
 
まず、経過のご報告になります。
 
福島より搬送した2月5日(日)の夜の血液検査、エコー、レントゲン検査の結果はこちらよりご覧ください。
 
2月5日(日)の検査結果より、リンパ腫の可能性があるということで、翌、2月6日(月)、エコーと細胞診を行っていただきました。
 
検査結果は腫瘍がまんべんなく肝臓に入っている状況で、その影響が肝臓や腸の腫れとなったり、黄疸となって現れているそうです。
キジ子はダブルキャリア(エイズ、白血病ともにキャリア)のため、エイズウィルスが白血病を引き起こしやすく、さらに、白血病ウィルスがリンパ腫を引き起こしやすい状況にあったそうです。
 
この日はステロイドの注射により、午後には少し食欲が戻ったとお聞きしました。
 
今後の治療をどうするか・・・
選択肢は3つ、
1つ目は、ステロイド剤のみの治療、この場合は余命1ヶ月半。
2つ目は、1種類の抗がん剤により治療、この場合は早めに効かなくなる。
3つ目は、4種類の抗がん剤を交互に使用し、ステロイド剤を併用。
最初の2ヶ月は1週間に1回ずつ、3ヵ月目から半年までの4ヶ月間は2週間に1回ずつ抗がん剤の注射を行う。
この場合は、抗がん剤の治療を行う前に、必ず白血球の検査を行い、数値が減少している時には増加させるための注射をしたり、治療を延期することがあるそうです。
この3つ目の治療を選択しても、効果が最大限に現れて2年、再発はするとのこと。
 
副作用としては、吐気、下痢、白血球減少、日和見感染(抵抗力が低下し、普段影響のない菌が体に回り、熱が出たりぐったりする)など、全くないわけではないが、癌によって体調を崩している子は元気になることが多いそうです。
 
院長先生のご説明を伺い、3つ目の方法を選択しましたが、
この抗がん剤が効かない場合には余命1、2ヵ月、
副作用が強く出たり、体力的にもたない場合には急変する可能性があるとのこと・・・
 
幼い頃のキジ子の姿、
大人の猫ちゃんに混じって、足の間に入ってウエットを食べていたキジ子、
訪問するとカロリーエースを欲しがるキジ子、
その姿が想い出され何も考えられない・・・。
 
でも、キジ子は強い子!
 
ダブルキャリアのキジ子ですが、厳しい環境の飯舘で6年近く頑張ってきた強い子です。
その生命力にかけよう!
 
病気や怪我を負い、そのまま姿が見えなくなる子が増えている中で、うずくまりながらも、目の前に現れてくれたキジ子は救いを求めて出てきてくれたのだと思います。
 
何の迷いもなく、院長先生に最期までキジ子のことをお願いしますとお伝えし、時間の猶予がないため、翌日より抗がん剤の治療を開始して頂くようお願いしました。
 
ここまでが、6日(月)夜のお電話でのお話しです。
 
 
2月7日(火)の夕方、キジ子ちゃんが大好きなカロリーエースと焼きかつお、ちゅ~るを持って面会へ。
 
少しでも体力を付けて欲しい!
 
抗がん剤の治療を開始したキジ子、
食が戻り、選びながら食べているとお聞きし、さすが、キジ子!と喜んだのも束の間で・・・
 
先生が見せてくださった血液検査の結果を拝見すると目の前が暗くなり言葉が出てこない・・・。
猫の平均値である貧血の目安の数値が通常30%のところ、福島からの搬送時18%、二日しか経っていないこの日の数値が15%で半分まで低下。
さらに、白血球の数値も搬送時15.2から、この日3.2まで低下。
輸血と合わせて、抗がん剤の注射の前に白血球を増やす注射も必要になるかもしれない、とても厳しい状況・・・
なんとか治療に耐えられる体力を付けなければなりません。
 
この日の抗がん剤の副作用については、この時点では、まだはっきりとわからないとのこと。
 
病院への往復の道中、
電車の中、歩いている途中、キジ子のことを考えると、涙が溢れてしまい、きつかった・・・。
 
そして、この日の深夜、
福島で保護した子で白血病キャリアの子がいたら受け入れたいとお申し出を頂いていた方とお話を致しました。
 
福島で活動を始めた頃から、ショイコを作ってくださったり、継続して応援してくださっている、とても信頼のおける方です。
 
当初は、我が家で最期までと思って連れてきたキジ子ですが、完全隔離をすることができないため、キジ子が退院できる状態になったときには、そのお申し出に甘えさせて頂くことになりました。
 
キジ子がお世話になっている病院まで、受け入れ先様と、我が家からちょうど車で20分くらい、退院後のキジ子の通院の負担もできるだけ少なくしたかったので、いろいろな意味で本当に有り難く心強い思いです。
 
これからは、獣医さん、受入れ先様と当会と意見を交換しながら、
キジ子がキジ子らしく、最期のその時まで過ごすことができるように最善を尽くしたいと思います。
 
この件につきましては、本日、飼い主様にもご報告し、「宜しくお願いします」とお言葉を頂いております。
 
リンパ腫なんかに
キジ子を奪われたくありません。
 
奇跡を信じて!
キジ子と一緒に闘います!
 
キジ子がキジ子らしく最期まで過ごすことができるよう
引き続き、お力添えを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
 

一般社団法人 民間災害時動物救済本部
(CDCA)

代表理事 西澤ひと美

 

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