興福寺大衆と放氏―朝廷訴訟制度にみる放氏の実態―

抄録

本稿の目的は、興福寺大衆の行なった放氏という事象を通して、黒田俊雄氏の提唱された寺社勢力の解明の一端を担うことにある。本稿では、南都興福寺とその興福寺と一体化している春日社、さらにこれらを氏寺・氏神とする藤原氏に焦点をあてることによって未だ解明されていない公家と寺家の関係について言及している。

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