円、1ドル=119円前後に下落 NY株は反落
【ニューヨーク=山下晃】6日のニューヨーク為替市場では円相場が大幅に続落し、1ドル=119円前後で取引を終えた。1月の米雇用統計の良好な結果を受け、円売りドル買いが進んだ。早期の利上げ観測やギリシャの財政問題が嫌気され米国株式市場ではダウ工業株30種平均が60ドル安と5営業日ぶりに反落した。
円相場の終値は前日比1円45銭円安・ドル高の1ドル=118円95銭~119円05銭。一時は約4週ぶりの安値となる119円23銭まで下落した。1月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が市場予想を上回って増え、過去分も上方修正された。賃金も前月比0.5%上昇し、米雇用の着実な回復を裏付けた。
ダウ平均は前日比60ドル59セント(0.3%)安い1万7824ドル29セントで取引を終えた。雇用統計を受け、6月にも米連邦準備理事会(FRB)が利上げするとの思惑が広がった。ギリシャ国債の格下げも重荷となった。週間では約3年2カ月ぶりとなる659ドル高と大きく上昇し、利益確定の売りも出やすかった。
原油先物は指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート、期近物)原油が、前日比1.21ドル高い1バレル51.69ドル。米国の需要が増えるとの見方から買われた。