ハタケワサビの育て方

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ハタケワサビの基礎データ

ハタケワサビ
科名
アブラナ科
属名
ワサビ属
学名
Eutrema japonicum( Wasabia japonica )
別名
畑山葵・畑ワサビ
耐寒
マイナス10度〜マイナス5度
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
ハタケワサビの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ハタケワサビとは?

ハタケワサビはアブラナ科ワサビ属の多年草。ハタケワサビというのは、日本古来からの「本ワサビ(沢ワサビ)」を畑で育てた時の呼び名です。あのゴツゴツした根を卸し金ですりおろして、お寿司に使う「ワサビ」と全く同じ種類の植物です。渓流で育てると本ワサビ(沢ワサビ)になり、畑で育てるとハタケワサビ(陸ワサビ)と呼ばれます。

畑でも育ちますので、通常の植物同様に植えつけて、水をやります。乾燥を嫌うので、水切れに気をつけてください。秋に種子を蒔いて、発芽し、冬を越して春からワサワサと茂る。でも種子から育てるのは面倒なので、普通は春に苗を買って植える。

ハタケワサビと通常のごつごつしたワサビは同じです。育てる環境によって食べかたが違うので名前が違うだけです。
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どうして渓流だと「あのワサビ」になるのか?

ワサビというと水辺や清流の中で育つイメージですが、通常の土でもちゃんと育ってくれます。では、沢ワサビとハタケワサビはこんなに形状が違うのか??

ワサビは根から強い殺菌効果のある物質を出しています。ところがコレがワサビ自身の成長を阻害してしまい、水辺や清流のような場所で、その物質を絶えず洗い流していないと、一般的に思うような太いワサビにならないのです。自家中毒ですね。

というわけでハタケワサビの根っこは通常の植物のように細く細かいものが張り巡らされ、沢ワサビのような太くはなりません。

水やり

畑植えでも、鉢植えでも、土が乾いていたら、水をしっかりとやってください。水が切れやすいので、水やりはこまめにやる必要があります。水が切れてくると葉っぱがしなびて来ます。

特に夏に水切れしやすいですので、水やりをしっかりとするか、半日陰に移動させて乾燥を防ぐか、最初から木陰で栽培します。

肥料

春と秋に液体肥料を二週に一回やります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

植え替え・植え付けは春でも冬でも、真夏以外なら可能。鉢植えなら2年に一回程度の頻度で植え替えをします。

土に植えていると子株が出てきますので、植え替えの際に子株を株分けして増やします。一年で2株になる。

用土

市販されている花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土6腐葉土3+緩効性肥料を混ぜてものを使います。

庭植え・畑植えの手順は?

深さ20cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。掘り出した土に腐葉土か堆肥を、庭土に対して3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量の半分だけ入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。

株同士は20センチから30センチ空けて配置します。隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。

鉢植えの植え付けの手順は?

鉢植えにするのであれば7号〜8号鉢に1株くらい。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

管理場所・日当たり

日当たりを好むものですが、生育温度は8度から20度と涼しい場所を好み、暑さに弱い(30度くらいになるとマズイ)。夏に強い直射日光に当たると葉焼けをしますので夏は風通しの良い半日陰(木漏れ日)の場所で管理するか、遮光します。

もしくは年間を通して木陰で管理しましょう。

冬の管理場所は?

耐寒温度はマイナス10度〜マイナス5度とかなり寒さには強い。地上部が枯れていても根まで枯れていなければ春には芽吹く。

病気・害虫

ワサビなので虫がつかないような気がしますが、シソ同様虫がつきます。食べるので虫は補殺します。鉢植えにしている場合は、鉢全体を防虫ネットで覆うという方法もあります。

花は摘む

開花すると種子を作ろうと株が弱ってしまいますし、風味も悪くなります。ツボミの時点で花は必ず摘むようにします。

収穫・調理

醤油漬け
葉ワサビをしょうゆ漬けにして食べるとおいしいです。
●葉ワサビを包丁の背で叩き、沸騰直前のお湯を掻け、シナっとしたら、流水に晒します。
●冷えたら絞って水気を切り、手で揉みます。ワサビは刺激を与えるとあの香りがする性質があります。
●適当な大きさに切って、容器に入れ、醤油・酢・砂糖を入れて振ります。
●密閉して保存して、一日経ってから食べます。

特徴・由来・伝承

よく流通しているお刺身についてくるワサビは、実は西洋ワサビ(ホースラディッシュ)を摺ったものです。西洋ワサビと日本のワサビは近縁ではありますが、属の違う植物で、分かりやすく言うとキャベツと白菜くらいの違いがある植物です。味が似ていて育てやすいので西洋ワサビが流通しているんですね。
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多年草香りハーブ葉焼け暑さに弱い

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