村木さん報道で検察リーク否定 東京地裁、賠償請求棄却
郵便料金不正事件で無罪が確定した厚生労働省局長、村木厚子さんが「捜査情報を検察が報道機関にリークしたことで名誉を傷つけられた」として、国に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は21日、村木さんの請求を棄却した。
村木さん側は「大阪地検のリークによって、自分が事件に関与したかのような関係者の虚偽の供述内容が報道された」と主張したが、堀内明裁判長は「情報提供の事実は認められない」などとして退けた。
村木さんが違法な逮捕・起訴などで損害を受けたとして3770万円の国家賠償を求めた訴訟では、国が2011年10月、請求を全面的に受け入れる「認諾」を行い、今年5月に全額を支払っている。