演出一切ナシ!秋田県の「ありのままの姿」を集めた映像が美しい。

「忘れかけてた 恋しい景色 小さな手を握りしめて 行こう 帰ろう」

そんな優しい歌とともに始まる、秋田県を題材にした動画をご紹介。切り取られたのは、家族で木苺を摘んだり、川遊びをしたりする「ありふれた日常」です。

映っているのはただそれだけなのに、どういうわけか引き込まれてしまう本作。映像や楽曲の美しさ、それらが醸し出す独特の哀愁ーー。田舎の魅力を再確認できる“5分45秒”と言えるでしょう。

秋田県の“本当の魅力”
『True North, Akita.』

舞台は五城目町。人口約1万人ののどかな町です。

写真中央奥が、高さ約6mの「ネコバリ岩」。漢字では「根古波離岩」と書き、根が波のように張って離れた地面とつながっていることに由来する模様。

母親と木苺狩り。

こんなに採れました。

五城目町では、毎月2・5・7・0のつく日に朝市を開催。

生産者の顔が実際に見えるってイイですよね。

元禄元年から続く蔵元「福禄寿酒造」や、

古民家を1つの「村」に見立てた「SHARE VILLAGE」も登場。

最近は、田舎暮らしに憧れる「都市部の人」も多い。一方、地方では過疎化が進み、人員・資金不足で消えていく古民家があるのだそう。「SHARE VILLAGE」は、これらを結びつけ、田舎暮らしの新しい形を掲げるプロジェクトです。

この『True North, Akita.』は、デジタルコンテンツの制作やメディア事業コンサルティングを手がける 「augment5 Inc.」が制作したもの。

「あまりにも日常的な風景なので、多くの日本人は特に気に留めることなく過ごしているかもしれませんが、世界から見ると日本の風景には大きな魅力があります」

とは、同社の井野英隆代表取締役の弁。なるほど、確かにこの映像にはそうした魅力が凝縮されています。

なぜ、秋田県なのか?

それにしても、なぜ秋田県が題材なのでしょうか?「明日を発見!秋田県。」のインタビューから、再び井野氏のコメントを。

「秋田は県北から県南まで土地柄のバリエーションが豊か。整備された都市空間もあれば、日本的な大自然の景観にも出会える。多くの小さな通りでも、日本情緒溢れる街並みや文化も数多くあります。秋田には味わい深く、かつ知られていない魅力がたくさんあるのです」

“現場で起こっていること”がすべて

撮影においては、事前に「画コンテ」を作ることも、現場で演出を加えることもしていないのだそう。「現場で起こっていることがすべて」という考え方のもと、秋田県民の日常生活をありのままに捉えています。

わざわざ用意されたシチュエーションではなく、あくまでもナチュラル。“つくりもの”ではない、自然な雰囲気が伝わるからこそ、観るものを魅了するのでしょう。

ちなみに、True Northは「地軸の真北」を指し、教育や哲学で「真の生き方」や「価値観」を見つけ出すという意。井野氏は、それぞれが自分自身の生き方の軸を見つめ直すキッカケになればと、このタイトルを付けたのだそうです。

Licensed material used with permission by augment5 Inc.
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。