弁護人の意見書や記者会見(前田恒彦) – BLOGOS(ブロゴス)

そもそも捜査機関は接見内容を知り得ないし、仮に取調べの雑談の中で被疑者が弁護人とのやり取りを漏らすことがあっても、それが本当の話か否かの裏付けを取れません。しかし、弁護人の意見書や会見内容を見れば、取調べ室における被疑者の言動との違いや、そこからうかがえる被疑者の人間性、攻めるべきポイントなどが分かります。被疑者が「本音」では事件や取調ベのどの部分に不満・言い分を持っているのかも分かります。何よりも重要なのは、被疑者・弁護人が捜査機関の手持ち証拠・情報をどこまで把握しており、理解・分析できているのかがよく分かるという点です。将来の公判で具体的にどの部分が争いとなり、あらかじめどの点に「分厚い」裏付け捜査をしておくべきかも分かります。時には捜査機関が未把握だった重要事実を探すヒントが示されていることもあり、まさしく「情報の宝庫」と言えます。

引用元: 弁護人の意見書や記者会見(前田恒彦) – BLOGOS(ブロゴス).

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