弁護人は「片山氏がUSBメモリを雲取山に埋めたという証拠はない」と言い切る。今後の証拠開示の進み具合にもよるが、この問題は、もしかしたら検察側のアキレス腱になるかもしれない。 /ジャーナリスト江川紹子

「片山さんが埋めた証拠はない!」
犯人から送られた媒体を埋めた場所を示す写真。犯人から送られた媒体を埋めた場所を示す写真。

USBメモリの発見の経過も、未だ不明朗だ。江ノ島の猫からSDカードを回収する時には、DNA鑑定を考えてだろう、手袋など完全装備で慎重に扱っている状況が映像で記録されている。それに比べて、USBメモリの捜索や発見の経過については、1月1日の捜索について写真が添付された捜査報告書が未だ開示されていない、という。5月16日になって、突如、発見に至った経緯も、はっきりしない。

発見後に作成された報告書で、1月に未発見だった理由が絵入りで解説されているそうだが、斜めに掘ってしまったために発見できなかったという趣旨の説明には、佐藤弁護士は「どうやったらツルハシを使ってそういう掘り方になるんでしょうね」と皮肉たっぷり。

さらに、佐藤弁護士は、こんな仮説を提起する。

「犯人からのメールにあった山頂の写真は、山好きの人たちが自分の登山記録を書き込むサイトからダウンロードして使われていた。つまり、犯人は山に登らないでメールを送ることができた。実際には埋めておらず、その後の江ノ島の猫の写真をつけた『延長戦メール』を送ることまで計画して『謹賀新年メール』を送った可能性がある。そして、温かくなってから、犯人が埋めに行ったのではないか」

それは、片山氏が逮捕された2月10日より後のはずだ、というのが佐藤弁護士の推理だ。

いずれにしろ、弁護人は「片山氏がUSBメモリを雲取山に埋めたという証拠はない」と言い切る。今後の証拠開示の進み具合にもよるが、この問題は、もしかしたら検察側のアキレス腱になるかもしれない。

引用:【PC遠隔操作事件】雲取山USBメモリの謎(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース

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