深夜に…北朝鮮が弾道ミサイル日本海に発射
北朝鮮が28日夜、日本海に向けて弾道ミサイルを発射した。弾道ミサイルは約45分間、飛しょうした後、日本の排他的経済水域(=EEZ)内に落下したものとみられる。
日本政府によると28日午後11時42分ごろ、北朝鮮中部舞坪里付近から弾道ミサイル1発が北東方向に発射された。約45分間、約1000キロ飛び、北海道奥尻島の北西約150キロの日本の排他的経済水域内に落下したものとみられる。航空機や船舶への被害は確認されていないという。
これまでで最も高い3500キロを大きく超える高度に達していて、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)級で、通常より高い高度に打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたと分析されている。
安倍首相は「北朝鮮の脅威が重大なものとなった」と述べた。
――我が国の安全に対する脅威が重大かつ現実のものとなったことを明確に示すものであります。北朝鮮に対し厳重に抗議し、最も強い言葉で非難します。
また、安倍首相は北朝鮮に対して「国際社会と緊密に連携し、さらに圧力を強化していくほかない」と強調した。
政府高官は今回、深夜に発射されたことについて「いつでもやれるのを見せたいのだろう」と話している。
菅官房長官は、岸田外相が防衛相を兼務する中で発射されたことについて「対応に支障は全く出ていない」と強調した。