で、その4年後、弁護士所得の中央値は、問題の「損失額のある者」を除いても、600万円台に激減している。

いや、それにしても上の二つのグラフを比べると、愕然とするね。

平成19年には、弁護士所得の中央値は1500万円から2000万円の間だったんだ。

この年の末に、ロースクールの第1期生が、「めでたく」弁護士登録をしたんだ。

で、その4年後、弁護士所得の中央値は、問題の「損失額のある者」を除いても、600万円台に激減している。

この間、わずかに4年。

あえて付け加えるけれど、マチベンの実感は、平成24年は一段と悪くなった。

過払が完全に払底したのが平成24年だ。かと言って、破産事件の新件がある訳でもない。

庶民に依存する弁護士は、最悪の状況を迎えている。

だから、国税庁から平成24年の所得統計が出る頃には、大変なことになっている可能性がある。

ロースクール1期生は、急坂を転がり落ちる弁護士業界に投げ込まれたわけだ。

それなのに、ロースクール利権で宴を続ける人たちは、無理矢理借金をさせてまで、まだ弁護士を増やせと主張し続けている。

司法修習生は奴隷状態だと言っていい。

それなのに、日弁連執行部も、まんだ弁護士は全体として増やす必要があると主張して、頑として譲らない。

今ある議論は、せめて増やすペースが急すぎたから、少しペースダウンしようという程度の議論だ。

それすら日弁連執行部は容易には応じない。

マチベンが見るに、もう手遅れなんだけど、もっと決定的な破綻を迎えたいように見える。

エライ人ってのは、みんな揃いも揃って阿呆ムラである。

フツー、ここまでされたら、奴隷でも反乱を起こすだろう。

引用元: データで見る『弁護士の大没落』 大誤報のお詫びに: 街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋.

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