アメリカ先住民による、史上最大の抗議活動が行われるが、メディアは完全に無視

The Largest Native American Protest In HISTORY Is Happening Right Now And YOU Need To Know About It!

 

9月3日http://www.theearthchild.co.za/the-largest-native-american-protest-in-history-is-happening-right-now/ より翻訳

 

(画像 http://www.truth-code.com/2016/08/4000-native-americans-in-bundy-ranch.html

 

この瞬間にも、アメリカのダコタでアメリカ先住民(インディアン)による抗議活動として史上最大の保護活動が行われている。

 

何が起きているのだろうか。アメリカ政府が先住民の土地を支配下に置き、石油開発業者が土地に穴をあけ、パイプラインを通じて石油を移動することを強制的に認めさせようとしているのだ。そしてカナダのタールサンド発掘の状況を考えてみれば、アメリカのこの問題の場所が「開発」後にはどのような様子になるかは想像に難くない。

 

 

(画像 カナダのタールサンド発掘の前と後)

 

今回のバッケン・パイプライン(Bakken Pipeline)は、過去に失敗したキーストンXLパイプライン計画と似たような経路で、オガララ帯水層やミシシッピ川を越え、先住民らが主権を持つ土地を横断して通されることになる。この提案されているパイプライン計画はアメリカの天然資源をアジアやヨーロッパに売ることを目的にしたものだ。

 

 

 

Think Progress誌の報道より:

 

ノースダコタで大規模な抗議活動を起こす原因となった問題の石油パイプラインの建設を、一時的に停止するかどうかについては、来月にも判決を下す予定であると連邦裁判所は発表。

ベッケン・パイプラインは水圧破砕法(訳注:Frackingとも呼ばれ、環境汚染の問題から世界中で非難されている石油の採掘方法)で採掘された石油を運ぶ大規模なパイプラインで、中西部の複数の州、そして数百もの水路を横断するものだ。しかし先住民のスタンディングロック・スー族は訴訟を行い、 Boasberg裁判官は早ければ9月9日には差し止め命令を下す要求に答えるかどうかを決定する、と1時間以上に及ぶ公聴会の後に宣言した。

 

(画像 抗議活動参加者のために炊き出しをする女性 http://www.latimes.com/nation/la-na-sej-north-dakota-pipeline-20160827-story.html

 

 

スタンディングロック・スー族Dave Archaumbault二世議長:


「今日、裁判を行われたことを喜ばしく思います。そして間もなく下される判決を楽しみにしています」

 

「今日の公聴会に出席された方には、私たちの部族は根本的な公正さを求めているということがご理解いただけたかと思います」

 

彼ら先住民族の人たちは、このパイプラインによって聖なる地や水源が汚されると考え、意義のある協議がなされていないことを懸念している。

 

しかしThe Army Corps of Engineers(訳注:民間と米軍が参加し、世界的にエンジニア事業を展開する機関)は彼らの考えには反対している。裁判所での公聴会の際、同機関はスタンディングロック・スー族が(パイプライン建設の計画決定の)プロセスに参加することを拒否したと述べた。この先住民族の部族はそれに対し、不備のあるプロセスに参加することでそれを正当化することを望まなかったからだと述べている。

 

(画像 抗議活動の様子 http://usviral.info/native-american-nations-unite-protest-proposed-north-dakota-pipeline/

 

パイプラインを建設するダコタ・アクセス社は、この計画は安全かつ同地域にとって貢献することになり、エネルギー面での自立を促すと考えているが、ノースダコタのその地域での建設は裁判所の差し止め命令に関する判決が出されるまで一時停止することに合意した。

 

保留地の約0.5マイル北およびミズーリ川、その他の連邦管理の水路を通じてパイプラインを建設する許可をCorpsが開発企業のダコタ・アクセス社に認めたことに対し、スタンディングロック・スー族がCorpsを訴えたのは、ワシントンD.C.での公聴会が開かれた1か月前であった。

 

(画像 裁判所前での抗議活動を求めるチラシ)

 

過去30年での石油の発掘及び流通に関する歴史について考えると、1989年のエクソンバルディーズ号の原油流出事故が思い出される。

 

この事故を考えると、このような旧式なリソースをさらに求めることには金銭的価値がないように思われるため、この分野に将来的に投資することに関する疑問が持ち上がってくる。

 

欧州やアジアは二酸化炭素排出量の削減やより環境に優しいエネルギー源の開発に奮戦している一方で、アメリカは昔を懐かしむようなエネルギー源に固執しているようだ。

 

Fragoso氏の発言:

公聴会の際の当局者の発言によると、バッケン・パイプラインは48%完成していて1月にはオイルの輸送が開始される予定になっています。

 

パイプラインの建設は他の場所のほとんどすべての場所で進行中ですが、アイオワ州の土地所有者の小グループが水曜、監督官庁からの建設一時停止を獲得することに成功しています。

 

公聴会はワシントンD.C.の室内で行われたが、建物外部ではアメリカ先住民がほとんどの抗議者が結集していました。遠くではアリゾナからも参加している人もいました。抗議行進のために集まった群衆は公聴会が終わった後でさえも抗議活動を続けていたのです。

 

(画像 https://thinkprogress.org/bakken-pipeline-injunction-hearing-ca5054efeeb9#.htr0cduo4)

 

女優のスーザン・サランドンさんやシェイリーン・ウッドリーさんも抗議活動に参加していました。ウッドリーさんはノースダコタでの抗議活動にも参加し、ここ数か月の間、建設の中止とパイプラインの許可の展開を、アメリカ先住民と共に求めているセレブの一人です。

 

もっと有名な(しかし失敗した)キーストンXL計画と同規模のバッケン・パイプラインは、ノースダコタの油田から出ている最大の石油の運輸ラインになる予定です。水圧破砕法の採掘ブームのため、同油田は国内でも最も活動的な油田の一つです。同ラインはダコタ、アイオワ、イリノイを通じ、最高で一日57万バレル(約9,100万リットル)のスイート・クルード・オイルを輸送するでしょう。

 

約38億ドル(3,928億円)のパイプラインは、その1,150㎞のコースの中で、複数の分水地点を横断する予定になっています。

 

このパイプラインは聖なる土地に対する脅威と考えられている点以外には、流出による被害を数千マイルの肥沃な農地や森林、河川にもたらすと批評家は考えています。

 

連邦当局職員は、バッケン・パイプラインは「重要な居住地」は避けていると述べています。

影響を受けた地域のほとんどは農地でしたが、この計画は野性生物地域や、ミシシッピ川がミズーリ川という北米最長の河川のような主要な水路を通過して伸びています。」

 

(画像 https://insideclimatenews.org/news/18082016/native-americans-sioux-tribe-protest-north-dakota-access-bakken-oil-pipeline-fossil-fuels

 

 

 

(画像 http://countercurrentnews.com/2016/09/protests-fracked-oil-pipeline-just-keep-getting-bigger/)

 

 

石油による大災害に対するアメリカの業績に、あなたは信頼を寄せるだろうか?主要な河川や分水地点の管理について、あなたはまさにこの政府と民間の産業に信用を見せることが少しでもできるだろうか?

 

テキサスからノースダコタの地域で、水の汚染が起こるなんて可能性は、あなたには想像ができるだろうか?

 

あなたはどうお考えになるのだろう?

 

 

 

 

(翻訳終了)

 

 

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【コメント】

 

 

 

 

 

(画像左:「これが本物のアメリカの先住民」

 

画像右:「これが本物の Fucking 移民」)

 

 

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この地球が荒廃し汚染され、森は破壊され、鳥が空から落ちてきて水が黒くなり、流れにいる魚は毒に冒され、木がなくなる。私たちが知っているような人間はほとんど存在していない日である」
 

 

 

(画像 https://uk.pinterest.com/pin/30821578673626087/)

 

 

 

 

 

ラスト・モヒカンのテーマ曲

 

 

 

 

また、水圧破砕法(Fracking)による石油の発掘自体からも、水道水が汚染されて飲めなくなるなど、深刻な環境汚染を各地で起こしており、確固とした反対活動は止むこともありません。

 

 

日本でも水源地を守ろうと活動されていらっしゃるNPO法人もあります。

水道も民営化しようという動きもありますし、さらに外資に手渡そうという計画も。

まったくの他人事などではありません。

 

そして水は人間の生命活動にとってもっとも大事なものです。

 

NPO法人 水源をも守るネットワーク様

http://suigen-fwf.jp/index.php