飲食業をしていたから「下ネタ話への許容性が高い」というのは、職業蔑視、女性蔑視でもあり、和歌山県議会でも心ある議員が県の姿勢を徹底追及すべきレベルに達していると思います。/落合洋司弁護士

そもそも、本件で問題になっている事柄が、「下ネタ話」程度で片付けられるかが問われるでしょうね。参考人聴取自体は任意としても、取調べを受けることになれば、様々な質問が浴びせられ、その中で、必要性も合理性もない、他人の性生活に過剰に立ち入るようなものがあれば、精神的苦痛を受けることになり、それは、刑法上の特別公務員暴行陵虐罪における「陵虐」行為そのものにも該当することになるでしょう。

相手の年齢、社会経験等によって、被る精神的苦痛の程度に多少の強弱はあり得ますが、所詮、その程度のことであり、加害行為を行ったと指弾されている側が、わざわざ世間の怒りや失笑をかってまで答弁書に書くようなことだったのかというと、健全な常識に照らせば「否」でしょう。飲食業をしていたから「下ネタ話への許容性が高い」というのは、職業蔑視、女性蔑視でもあり、和歌山県議会でも心ある議員が県の姿勢を徹底追及すべきレベルに達していると思います。

恥を知らない日本人が増えてきている中ではありますが、敢えて、声を大にして、「恥を知れ」を言ってやりたいですね。

引用:2013-07-09 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

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