2016年7月5日(火)
“勝てない世代”を頂点へ~サッカー・手倉森監督の育成術~
番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。
出演者
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早野宏史さん
(サッカー解説者) -
田中ウルヴェ京さん
(メンタルトレーナー) -
杉浦友紀
(キャスター)
質問
コーナー
Q1
若い世代とのコミュニケーションのコツは?
手倉森監督は、若いチームを預かるにあたり、「今の若い世代は、自分からは来ないが気にしてほしいと思っている。
お前のことを見ているぞ、というメッセージを伝えてやることが大切」と心がけています。そのために、自ら歩み寄って一人一人に話しかけ、なるべくポジティブなメッセージを発します。また、ミスをした選手や動きの悪かった選手などは、試合の翌日には全体練習の前に個別に呼んで、反省点を確認するなどして、みんなの前ではそのことには触れません。番組で、「ドローン型」と紹介した今の世代。優しく丁寧に接することが、力を発揮させるコツだということです。
Q2
勝てるチーム作りより育成の方が大切ではないですか?
手倉森監督は確かに、U23世代を「育成世代」と位置づけ、選手達に、「オリンピックは最終目標ではない。最大の目的は日本サッカーの発展に貢献すること。A代表に上り詰めること」だと伝えています。ただ、そのためには世界のスタンダードを知り、修羅場をくぐる経験が必要だとも話します。世界大会の経験が少ない今の代表には、オリンピックを目指してアジアの強敵と本気で戦った経験、さらにはオリンピックで出会う世界の一流国との対戦が何よりの経験となり、大きな成長の糧になります。勝てるチームを作りながら、それが育成につながるというのが、監督の求める姿だと言えます。
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