思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

君たち、安倍首相、自民党議員、よく聞きなさい!現代の偉人=中村医師の言葉を!!

2015-02-06 | 社会思想

現代の生ける偉人=中村医師は、アフガニスタンで「」のように尊敬されています。

愚かな日本政府の人々よ、自民党や右派の政治家たちよ、心して聞きなさい!

彼は、誰よりも何よりも、アフガニスタンの大勢の命を救うことで、同時に日本と日本人に貢献しているのです。

日本政府からは1円の援助も受けず、その奇跡のような大事業を為し続けています。

戦前の「日本主義」にとらわれた人々よ、いい加減に目を覚ましたらどうですか!

深い感動なくして中村医師の言葉を読むことはできないはずです。


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室客員調査員 国会職員に哲学と憲法の哲学的土台を講義)

http://www.magazine9.jp/interv/tetsu/tetsu.php 
(太字・色字は、武田による)


中村

 それでも、いまでもほかの国に比べたら、日本への感情はとても親しいものです。この感情を大事にしなければならないと思うんです。湾岸戦争のときに、「日本は血も汗も流さずお金だけばら撒いて、しかも国際社会から何の感謝もされなかった。それが、トラウマになっている」なんて、自民党の議員さんたちはよく言うようですけど、なんでそんなことがトラウマになるんですか。「お金の使い方が間違っていた」と言うのならいいのですが、「もっと血と汗を流せ」という方向へ行って、とうとうイラクへは自衛隊まで派遣してしまった。僕は、これはとても大きな転回点だったと思っています。
 
これまでは、海外に軍事力を派遣しない、ということが日本の最大の国際貢献だったはずなのに、とうとうそれを破ってしまったんです。これは、戦争協力ですよね。そんなお金があるんだったら、福祉だの農業復興だの何だの、ほかに使い道はいくらでもあるというのに。

編集部

 ほんとうにそうですね。お金をどのように使うか、国際貢献とか国際援助とかいうのなら、最初に中村さんがおっしゃったように、まず「生存」のために使うべきですよね。

中村

 日本は、軍事力を用いない分野での貢献や援助を果たすべきなんです。現地で活動していると、力の虚しさ、というのがほんとうに身に沁みます。銃で押さえ込めば、銃で反撃されます。当たり前のことです。でも、ようやく流れ始めた用水路を、誰が破壊しますか。緑色に復活した農地に誰が爆弾を撃ち込みたいと思いますか。それを造ったのが日本人だと分かれば、少し失われた親日感情はすぐに戻ってきますそれが、ほんとうの外交じゃないかと、僕は確信しているんですが。



9条は、僕らの活動を支えてくれる
リアルで大きな力

編集部

 そう言えば、雑誌『SIGHT』(07年1月)のインタビューで、「9条がリアルで大きな力だったという現実。これはもっと知られるべきなんじゃないか」とおっしゃっていましたね。

中村

 そうなんですよ。ほんとうにそうなんです。僕は憲法9条なんて、特に意識したことはなかった。でもね、向こうに行って、9条がバックボーンとして僕らの活動を支えていてくれる、これが我々を守ってきてくれたんだな、という実感がありますよ。体で感じた想いですよ。

 武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。

 
編集部

 その体で実感した9条を手放すことには、どうしても納得できない。

中村

 具体的に、リアルに、何よりも物理的に、僕らを守ってくれているものを、なんで手放す必要があるんでしょうか。危険だと言われる地域で活動していると、その9条のありがたさをつくづく感じるんです。日本は、その9条にのっとった行動をしてきた。だから、アフガンでも中東でも、いまでも親近感を持たれている。これを外交の基礎にするべきだと、僕は強く思います。

編集部

 お話を伺って、中村さんたちの活動は、それこそ「ノーベル平和賞」に十分に値するものじゃないかと、とても強く感じましたこれからも、ほんとうにお体や健康にお気をつけて、素晴らしい活動をお続けください。

 本日は、長時間、ほんとうにありがとうございました。
中村

 はい、こちらこそありがとうございました。第2期用水路建設に向けて、もっと日焼けしてきます(笑)。


コメント (24)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 連日3位ー多数のアクセスに感... | トップ | 有志連合の「空爆」の非道と... »
最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
守るべきもの (吉田けいこ)
2015-02-08 17:32:04
9条は日本の宝だと思っています。
最も解りやすく、子供にも解る憲法。

負の連鎖を止める事が出来るのは、被爆国である日本だけかも知れません!!

武器を造る事も、身を守る道具にする事も、最も野蛮な事だと思います。

真の平和、平等、
石油とダイヤモンドが採れるところに平和は来ない!!なんて、言葉を打ち壊す時が来たのではないでしょうか!?
本当の貢献、問題解決の急がば回れ! (栗田正光)
2015-02-08 21:56:00
同意します。
伊藤さんはそれでも殺された (小林公康)
2015-02-09 02:05:09
9条が有っても、日本が中東で好かれていても、農業技術支援のNGOでアフガニスタンへ赴いた伊藤氏は殺されました。

Unknown (5人の子持ち)
2015-02-09 02:33:48
日本人が好意的に思われ、標的にならなければ良いのでしょうか?
今起こっている蛮行に対して、何もせず行動を起こさないでいいのでしょうか?
医療貢献も勿論大切なのは承知ですが、その原因と成っているテロ集団へのアクションこそ
大切だと思います。
アフガニスタン日本人拉致事件は…? (no name)
2015-02-09 09:55:05
7年前のアフガニスタン日本人拉致事件にて、タリバンのテロリストによって殺された伊藤和也氏もまた、中村医師の所属するペシャワール会の職員でした。
9条によって中村氏はじめペシャワール会が政府や反政府組織から守られているというのであれば、なぜ伊藤氏は殺害されたのですか?
生まれた時から安全な場所でぬくぬくと生きていると、極限にいる人の苦しみを思うより、理屈が先にたっちゃうのは仕方ないのでしょうか。 (大草原の雑貨屋 オルソン夫人)
2015-02-09 13:51:15
中村医師が現地の人の命を守るためにまさに命懸けでおこなっていることを知り、自分たちもそこから何かを学ばなければならないと強く感じました。
お応えします。 (武田康弘)
2015-02-09 23:51:33
5人の子持ちさん、

テロ集団へのアクションが大切と言う意味は?
テロをする人々が少なるなるようなアクションのことならその通りですが、
軍事的な行動と言う意味なら、結果が悪化することはアメリカなどの行為が実証済みです。
なお、いまの世界情勢では「親米者」へのテロがなくなることはありえませんから、日本は出来るだけ巻き込まれないようにすることが必要です。わざわざ標的となるような言動は厳禁です。徳も得もありません。

名無しさん、

この悲劇の原因は、2003年から2008年までイラクへの自衛隊派兵を行ったことによるイスラム圏の人々の心の大きな変化にあることは、中村さんも高遠さんも語っている通りです。このblogの高遠さんの記事もお読みください。


憲法9条を過信し過ぎも危険 (普通のおじさん)
2015-02-11 22:42:36
まず ペシャワール会の活動は 賞賛に値する活動だという事に異論はありません
ただ 憲法9条があるから危険地域でも他の欧米系活動家より安全に活動出来たというのは 極論すぎでは無いでしょうか? 確かに憲法9条が安全を担保している要因の一端を担っていたかも知れませんが アフガンの人たちに信頼された一番の理由は中村医師が宗教観や政治観などに左右されず純粋に人道支援活動を長年続けたからだと思います。
ただ 残念なのは 憲法9条を過信し過ぎだと感じる様な発言をたまに見かける事 またそれを自民や安倍総理批判の道具として利用されている事かな
湾岸戦争の資金提供や自衛隊の海外派遣で危険度が増したと言われるが それでも数十年間活動出来ているのは何故? 世界情勢は年々変化しているのに日本だけが憲法9条神話を称えるだで本当に安全なのでしょうか? 自民や安倍総理批判もいいけど 民主政権時 南スーダンへの自衛隊PKO派遣決めた事も批判しないと ただのアンチ自民ブログにしかならないでしょ
豊かな生き方を生みます。 (武田康弘)
2015-02-11 23:16:25
アンチ自民なのは、その通りです。
しかし、ただの、ではありません(笑)
「気宇壮大なブログ」で、世界を変えます。
アンチ自民は、当然の前提に過ぎず、〈新しい文化=生き方〉を生み出す思想と実践と共にあるblogです。
普通のおじさん、内から湧き上がるエロースの生をぜひ共に。何歳からでも遅いということはありません。

暖かくなります… (ともみあらき)
2015-02-12 21:25:16
その通りだと思います。暴力に暴力で返しては、終わりは来ないはずです。傷つけられる事は辛いし悲しいけど、それでも暴力とは違う形で解決をしなければ世界中に笑顔は戻らない…と思っています。暑い中大変でしょうが、お身体に気を付けてください。何も出来ませんが、応援しています。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会思想」カテゴリの最新記事