風呂場で産んだ子、息してなかった 家族にも言えずに

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山田佳奈 井上充昌 座小田英史 編集委員・大久保真紀
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小さないのち 奪われる未来

 九州地方に住む30代の女性は「そろそろ」と思っていた2年前の早朝、おなかが痛くなり、呂場に駆け込んだ。生まれた赤ちゃんの顔に耳を近づけたが、息をしていなかった。

 一緒に暮らす家族に言えないまま赤ちゃんを車に隠した。「自分にはできないけど、埋葬してほしい」と、数日後の夜、病院内にそっと置いた。

 女性は亡くなった赤ちゃんを置き去りにした死体遺棄罪で有罪判決を受けた。

 女性らへの取材や裁判記録によると、女性は実家に住み、パートで働いていたものの、生活費は親に援助してもらっていた。自宅とパート先を往復する生活の中で、ネットで知り合った男性とデートするようになった。「ドライブしてご飯を食べに行って。そういうことが楽しかった」

 そして、妊娠。相手の男性に…

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