京都の夏を華やかに彩る祇園祭。疫病の流行や災害を鎮めるため、約1200年前から続く日本の三大祭りの一つだ。「先祭(17日)」と「後祭(24日)」に分かれ、豪華絢爛な装飾を施されたな山鉾が古都を巡行する。
山鉾巡行の順番は毎年くじで決められるが、先祭の先頭は常に「長刀(なぎなた)鉾」。長刀鉾を組み立てる「鉾建て」は2日半にわたって行われ、職人たちが、釘を使わず縄だけで骨組みをつくる「縄絡み」という伝統技法で仕上げる。
長刀鉾の稚児が、神の領域との境界を示す注連縄を太刀で切り落とし、結界を解く「注連(しめ)縄切り」。巡行の始まりを告げる。
2017年夏、読売新聞は史上初めて、長刀鉾の内部を全天球型のカメラで撮影しました。「女人禁制」の伝統を守り続ける長刀鉾の内部を360度にわたってお楽しみいただけます。
まずは、夕暮れと共に始まる祇園囃子の360度演奏動画をご覧下さい。
鉾内へは下の「長刀鉾の360度画像へ」のボタンから。スマホや画面を動かして天井画などもお楽しみください。