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お師匠様の教え まず歯医者は歯医者の腕を磨け、上げろ

2016年11月25日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

お師匠様の言葉。


歯医者は、先ずは歯を治す技術を上げるのが正道。


全身のこと言ったり、それで派生して治せることは確かにあるが、それは偶々起こること、と考えるべきで、それを売りにして患者さんを診たり、治したりするべきではない。


とにかく、治療技術、知識を上げて、それをチャンと治せること、が第一義。


だから、先生(私のこと)には、私が立ち上げた学会に入らないで貰いたい、と言われてました。

どの学会かは言いませんが、今も、私の中にお師匠様の言葉は生きています。


全身のこと言うのも結構、栄養とか色々なことを言うのも結構、でも歯医者は歯医者なので、その本道を上げること、を決して忘れないで欲しい、です。

なので、お師匠様は咬合の治療とかで、腰が痛いのを治すとか不定主訴治すとか、やたらに言ったり、宣伝するのを嫌っておられました。


でも、お師匠様の患者さんは、次々とそう言うのが治って行くのを目の当たりに見ていまして、凄い師匠だ、といつもいつも感心しておりました。

多分、歯科医師で、そう言うことに先鞭付けた最初の方だった筈、です。


そう言う凄い実力のあられるお師匠様が、敢えて言われる言葉ですから、とても重い、と思います。


察するに、お師匠様が為す素晴らしい仕事を見て、歯科医としての腕を上げるのよりも、そちらの方に一所懸命な一派がいたんです。

それで芸能人とかの患者さん集めをして人気者、多数派になり、立ち上げた学会すら乗っ取られた、と言うのがあったんだろう、と思います。


私は、その真っ最中にお師匠様にお仕えしておりましたので。


今、その学会の内情がどうなのか、は私も存じ上げません。


お供の席で、私に戒めとして、先ず腕を磨け、上げろ、それから派生してのモノ、だと常々言っておりました。


お師匠様のお考えは、それでも治せない、そう言う方には、何か全身的問題とか栄養とか気の流れとか問題がある、とそう言う時に初めて用いるモノ、最初からそれを広告するな、と言うことでした。



今、時代が歯科と全身、を色々と言い出しています。


しかし、だからこそ、その始祖であり第一人者だった故人の直弟子、末席にあった者として、我々は歯医者なんだ、先ず腕を磨け、上げろ、と申し上げます。


大した腕もない者ですが、生意気申し上げました。


失礼致しました。



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