株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、大量の動画ファイルをクラウド上でフォーマット変換できるサービス「IIJ GIO(ジオ)クラウドトランスコードパッケージ」を、2013年7月30日より提供開始した。クラウド上のサーバとソフトウェアをパッケージにして、月額課金で提供する。価格は個別見積もり対応で、利用フォーマットや処理する映像の本数をヒアリングの上でIIJの技術者が最適なシステム構成を提案し決定する。

本サービスは、米国Capella Systems社が開発したソフトウェア「Cambria FTC」を採用し、クラウドサービス「IIJ GIOサービス」上で提供する。Apple ProRes、Grass Valley HQ等のフォーマットを、Flash Video、HLS、MPEG2-TS、アクトビラビデオ等のフォーマットへ変換可能だ。H.265等の新しいフォーマットにも今後対応予定としている。

利用者は、本サービスの専用サイトにアクセスして変換したい元の映像ファイルをアップロードすることで、自動的にトランスコード処理を行える。また、「IIJ大規模コンテンツ配信サービス」などのCDN(Contents Delivery Network)サービスと組み合わせることで動画の変換から配信までを連携して行えるという。

なお本サービスは8月8日から開催される「第95回全国高校野球選手権記念大会」(朝日放送)に提供する予定だ。