徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:ルーク・タニクリフ著、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』(だいわ文庫)

2017年07月26日 | 書評ー言語

ルーク・タニクリフ(Luke Tunnicliffe)著、『「とりあえず」は英語でなんと言う?』(だいわ文庫)は「英語 with Luke」というサイトが本になったもので、同じ状況で、ネイティブがよく使っているフレーズを基本表現からスラングまで紹介しています。

「お疲れ様」、「優柔不断」、「久しぶり」、「面倒くさい」、「よろしくお願いします」、「切ない」、「頑張る」、「神対応」、「天然ボケ」、「癒し系」、「意識が高い」等々の日本語俗語に対応する英語表現が掲載されており、大変参考になりました。

ちょっとフォーマルな日本語表現の英語対訳というのは学校でも習うでしょうし、比較的入手しやすい部類だと思いますが、「神対応」、「天然ボケ」、「癒し系」などとなるとなかなか難しいのではないでしょうか。

正直、私が日本を離れた後に使われるようになった日本語スラングは私にとって理解不能のものも多く、ルークによる解説で「こういう意味の時は英語ではこう」と説明されてはじめてその日本語スラングの意味の幅を知ることができたものもあります。

27年以上日本を離れて、ドイツで暮らしてますが、果たしてこれらの比較的新しい日本語スラングをドイツ語対訳できるかと言えば、それは所々怪しいですね。若い世代のドイツ人との交流があまりないため、彼らのスラングもほとんど知らないんですよね。

それはともかく、この本は楽しく読めて勉強になるのでお勧めです。

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