帰還困難区域の水源を利用した米を誰が買ってくれるのか?


先週、浪江町室原にある大柿ダムを平成29年に供給再開するという報道がされました。


妻の実家が南相馬市小高で米を作っていたという関係で、思う所は多々あります。


福島市でさえも、桃やりんごや米は苦戦しているのに…


震災後に避難区域に設定された土地で、更には線量が高い帰還困難区域にダムがある所の米を買って頂ける方は果たしていらっしゃるのでしょうか?


震災から3年経過しても、贈答用のモモは震災前と比較すれば、売り上げは芳しくありまさん。


多少は東電からの賠償で補填出来ていますが…

震災前からも担い手が減っていたのに加えて、現状で将来福島の農業を担う方が増えるかといえば難しいと思います。


福島の復興は元通りに戻すのではなくて、採算性や将来性を踏まえて出来ないこと(諦めること)も考慮すべきだと思います。


福島市でさえも遊休農地は多々あります。


売れないとわかっている製品を生産するのは、普通に考えればあり得ないこと。


中途半端に期待させて、営農し、売れずに悩み、賠償金を受け取るという構図は健全ではないと思います。



そして、考えたくもありませんが、売れないから学校給食で、子ども達に食べさせるというコトになりません様に願うばかり。