曇り空のゆり園。
お盆期間ももう終わりということで、ゆったりととした時間の流れるここは、なんだかちょっと不思議な空間。
ということで、今日はそんな少しひっそりとしたゆり園の中を、カメラ片手に探検です。
朝一、リフトに乗って山頂へ。
靄の中へ上っていくリフトはなんだかホラーゲームのような印象。
ここから異空間へさまよいこんでしまう展開ですね。
タイトルがこのあたりで灰色の空ににじみ出てくる演出が吉です。
7月からずっと元気に咲いているアジサイ――ですが、ふと思い立ち以前撮った写真と見比べてみると、
少し違う品種のように見えます。
もしかしたら実はいろんな種類が植わっているのかも?
ということは、「ずっと咲いていた」というより、アジサイもゆりと同じく「早咲き」「遅咲き」というように継投して咲いていたのかもしれませんね。
エコーの鐘をバックに、凛と咲く黄色ゆりがきれいだったので1枚。
曇天で撮影すると花の色が立つ気がします。
ちょっと勉強になりました。
こちらは、まだつぼみのゆりにクモが巣を張っていました。
朝露に濡れてなんだかきれいだったので1枚。
そういえば、開花した後のゆりの花にクモが巣を張っているのをあんまり見ない気がします。
ツツジとかサツキなんかは逆に多いイメージ。
気のせいかもしれません。
ゆり園の真ん中にそびえたつ鉄塔。
いつもは「邪魔だなぁ……」なんて思ってまして、写真を撮る際は極力映り込まないようにしていたのですが……。
改めてまじまじと見てみると、なんだか構造美のようなものを感じます。
「立つ」ために「立っている」、とでもいうのでしょうか……。
「目的が明確でシンプルなものは美しい」という、ぽっちゃりの琴線に触れるものだったようです。
今まで意図的に無視していたのが悔やまれます。
お花と絡めると人工物と自然の対比みたいになって面白いんじゃないかな、と思いつくもあまりいい構図が見つからず断念。残念。
パソコンの壁紙にしたら目に良さそう、という感じの緑色が広がっていたのでパシャリ。
主にオオバコが繁茂しているようですが、いろんな種類の葉っぱが乱雑に生えていて、それが一面の緑色を作っている様相がグッドです。
その緑ばたけの近くに咲いていたゲンノショウコがかわいかったのでこちらも1枚。
葉っぱはたくさんあるのに、花の数が少ないのがなんとも健気というか清貧というか……。
お山の花は控えめな子が多い印象ですね。
こちらは道脇のはしごにきれいに巻き付いていたつる草。
先刻の鉄塔で断念した、人工物との何とかを感じて1枚。
雰囲気シャレオツです。
あまりに「ゆり要素」が欠如していたので、申し訳程度に1枚。
朝の霧雨を受ける白いゆりです。
朝シャンですね。
最後はリフト前の噴水で。
「そういえば今シーズン噴水を撮っていなかったような」気がしたのでパシャリ。
肉眼で見ると、一筋に連なって見える噴水の水も、切り取るとやはり粒でできているようで、なんだかおもしろいですね。
という感じで、
ゆり園の上から下まで探検しつつ、気ままに撮影すると、ゆり園のブログとは思えないような仕上がりに。
こういう「ゆり園の歩き方」もアリだと思います。
――が、明日からはもう少しゆり園のことを書きたいと思います。
追伸
ゆりアートがきれいに咲き始めました。
花も昆虫も小さいものが好き。
腹は大きな、
ぽっちゃり ちゃんこ主任でした。