第３水曜日は「みやぎ水産の日」
第３水曜日は宮城「水産の日」
宮城県は、毎月第３水曜日を「みやぎ水産の日」と定め、県産魚介類の消費拡大に向けた県民運動を展開する方針を決めた。初回は１１月１９日で、流通業界などと連携してＰＲ活動を展開。東日本大震災からの復興途上にある水産業の販路拡大を、県全体で下支えする。
第３水曜は水産の「水」と「産（さん＝３）」にちなんだ。県観光ＰＲキャラクター「むすび丸」が魚を抱えたロゴマークをデザインし、のぼりやポスターを作成。来月１８日に記念イベントを開き、機運を盛り上げる。
県漁協や県内の小売店を中心に「水産の日」に合わせた販売活動を促すほか、子育て雑誌などでカキやサンマ、カツオといった旬の食材や加工品を使ったメニューの特集を展開。豊富な県産魚介類の浸透を図る。
震災前、県の漁業・養殖業と水産加工業の生産量はともに北海道に次ぐ全国２位だった。津波で船や魚市場などが被災し、いずれも５位（２０１２年実績）に後退した。水揚げや加工業の生産は回復しつつあるが、震災で失った販路の回復は進んでいない。今回の制定により、県内での需要拡大を一層推進する。
宮城県水産業振興課の小林徳光課長は「将来は学校給食や事業所の食堂などとも連携し、宮城の水産を支えるうねりを起こしたい」と話した。
全国では愛媛県が１０年度から月に１度の「水産の日」を定め、魚食普及活動に取り組んでいる。
