局部切断裁判

ボクサーの元慶大院生ハサミで切り落としの凶行、「弁護士と妻の不倫知り」決行…冒頭陳述で経緯明らかに

 私生活でトラブルになった弁護士の男性(42)の局部をはさみで切り落とし重傷を負わせたなどとして、傷害と銃刀法違反の罪に問われた元プロボクサーで元慶応大法科大学院生、小番(こつがい)一騎(いっき)被告(25)の第2回公判が26日、東京地裁(安東章裁判官)で開かれた。検察側は冒頭陳述を行い、犯行に至った経緯を明らかにした。

 冒頭陳述によると、小番被告の妻は平成26年5月から男性の秘書として弁護士事務所で働いていたが、同年12月から男性と不倫関係になり、頻繁に性的関係を持つようになった。しかし妻は男性への感情が次第に冷めてゆき、今年8月上旬、小番被告から「帰宅時間が遅い」と責められけんかになった際、離婚を避けるため「男性にキスをされた」「2回だけ性的関係を持った」と嘘をついた。小番被告は「立場を悪用し、妻を逆らえなくした」と考え、8月13日、妻とともに弁護士事務所を訪れ、男性の顔を殴り、局部をはさみで切り落としたとされる。

 初公判で小番被告は起訴内容を認めたが、弁護側が検察側の冒頭陳述について「詳細すぎる」と異議を申し立てたため、冒頭陳述は延期されていた。

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