レバノン:過激派捜索のため軍が避難民のキャンプを襲撃
2014年09月26日付 al-Hayat 紙


■レバノン:過激派捜索のため軍が避難民のキャンプを襲撃

【ニューヨーク:ランダ・タキーッディーン;ベイルート:本紙】

「ヌスラ戦線」と「ダーイシュ」によって人質に取られたレバノン軍人の問題は、昨日(25日)の時点でもまだ進行中の問題であり続けた。レバノンのタンマーム・サラーム首相がトルコの レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に対して問題解決のために誘拐犯らとの仲介役をトルコが果たすよう要請したが、それ以外、人質にされた軍人たちの解放に向けた交渉は何ら進展を見せていない。

人質にされた軍人の親族は、昨日もベイルートとベカーア高原を結ぶ道路、とりわけザフル・バイダル地方のベイルート‐ダマスカス国際道路の封鎖を継続し、路上にテントを張って座り込みを行うとともに、政府に対し息子らの解放に向けた交渉を急ぐよう求めた。親族らは脇道も封鎖し、同様にカラムーン市のある北部に向かう沿岸の高速道路も封鎖した。

レバノン軍はこの二日間、危険を未然に防ぐための措置として、アルサールとその近郊にあるシリア避難民のキャンプに突入し、過激派組織に属する集団の捜索を続けた。軍は、身元調査のためとしてキャンプにいた数十名を拘束した。特別法廷と連携をとり調査を行うとのことだ。一方、「ヌスラ戦線」はその報復として、シリアのカラムーン地方の村々を攻撃し、アルサール地方近郊地域を陥落させると脅迫した。アルサール市に暮らす避難民の一部は抗議デモを行い、カラムーン地方に行けるように道路を開放するよう求めた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35425 )