こんにちは、土井英司です。

見ているようで見られている、評価しているようでされている、はめているようではめられている、世の中には、そんな場面が少なくありません。

たとえば、スーパーで買い物をする時。

お肉やサラダ、お惣菜などを買う時、こんなことってありませんか?

「ベーコンの薄切りを二〇〇グラムでございますね。かしこまりました。あっ、少しオーバーしますが、よろしいでしょうか」

これはアイルランドの伝説的スーパー、スーパークインの創業者が書いた『ブーメランの法則』の中の一節なのですが、店舗ではこうしたさり気ない「かっぱらい」が横行しています。

彼ら店員は、ベーコンをはかっているつもりでいますが、じつは彼らは「誠意をはかられている」のです。

商売においては、お客様をバカにしてはいけません。「現代広告の父」デイヴィッド・オグルヴィも『ある広告人の告白』で、こんなことを言っています。

「消費者はバカではない。消費者はあなたの奥さんなのだ。彼女の知性をあなどってはいけない」

「はかられているのは誠意である」。商売人は日々この言葉を胸に活動したいものです。