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facebookからの転載です。マスゴミは救助の邪魔をする!許し難い事実

2016年04月23日 | 日々のインプラント臨床の話

保山 耕一

4月19日 21:35 · 
 

私はテレビカメラマンとして阪神淡路大震災直後から長期にわたり震災取材を経験した。
熊本地震のテレビ報道を見ていると、これまでの経験が全く生かされていない。
NHKも含め、過去の貴重な教訓をすべて忘れてしまったのだろうか。
阪神淡路大震災では報道と被災者のトラブルが絶えなかった。
それが公に問題視されるきっかけとなったのが、早朝のNHK報道番組で避難所からの生放送だった。
長い夜があけようとしていた、被災者のほとんどが眠っている時、避難所内で生放送が始まった。アナウンサーが大きな声で話し始め、まぶしいばかりの照明が寝ている被災者を照らし出し、カメラが被災者の様子にズームインする。
避難所の被災者に断りもなく始まった生中継に被災者が激怒して、それが大問題となり、それ以降はすべての避難所室内での撮影はNHKや民放に限らず、例外なく禁止となった。
被災者の報道陣に対する溜まりに溜まった怒りが爆発した出来事だった。
熊本地震の報道を見ていると、この教訓が全く生かされていない。
テレビ朝日の報道は、深夜の生中継で、避難所のグランドにずらりと並んだ車の中で避難している被災者を映し出した。深夜に車の中で寝ている被災者を明るいライトで照らし出し、近くからカメラでその表情をアップで撮影していた。
今のカメラは暗いところでもそれなりに映る。それなのに、眠っている被災者に配慮して、遠くからノーライトで撮影するという考えすら無かったことに同業者として驚いた。
若い記者が大声でレポートし、撮影用の照明をつけ、カメラマンなどの数人のスタッフが避難所をうろつき、中継車はエンジンをかけ、騒音と排ガスを出しながら中継している。中継現場を知っている私は、深夜の避難所で騒々しく中継している様子が手に取るように伝わって来る。
車の中で不安を抱え、眠りにつこうとしている被災者の気持ちにテレビ朝日のスタッフや出演者は少しでも寄り添っていたのだろうか?
テレビ報道は報道の自由と国民の知る権利を主張するが、それ以前に、人としてどうなのか?人として許されない。
阪神淡路大震災では、語り尽くせないほど、報道の罪を見てきた。
私個人の経験から、倒壊した家屋に取り残された人を捜索する救助活動を撮影していた時の出来事が忘れられない。
「誰かいませんか!」と大声をかけ続けながら、返事が返ってくるのをひたすら待った。
瓦礫の中から、私の耳に人の声が微かに届いた。
収録していた音声にもその助けを求める声が録音されていた。
しかし、声が小さすぎてどこから聞こえて来たのか場所が分からない。私たちは耳をそばだて、必死になって声のする場所を探し続けた。
その時だった、報道のヘリが低空で私たちの上空を旋回し始めた。いつまでもいつまでも旋回している。私たちのいるすぐ近くで火災が発生し、報道ヘリはその様子を撮影していた。
ヘリの爆音にかき消されて、助けを求める小さな声は私たちには届かない。
気がつけば3機の報道ヘリが上空で旋回し、大きな声を出さなければ会話が出来ない。
ヘリに苛立っている間に、火の手が私たちに近づいてきた。
倒壊した家屋に取り残された人を見つけることは出来ずに、私たちはその場から逃げるしか選択肢は無かった。
そして、その場所はあっという間に火が広がり、たった1台の消防車すら姿を見せず、すべてが焼き尽くされた。
今でも思う。あの時に報道ヘリが上空を旋回し続けなければ、助けられた命があった。
家の下敷きになり、消えそうな声で助けを求めていた人は、地震で命を失ったのではなく、報道ヘリに殺されたのだと今でもそう思っている。
家の下敷きになり、報道ヘリの爆音を聞きながら、火に焼かれた人は、さぞかし無念だったろう。
熊本地震でも捜索や救助活動をヘリから撮影した映像が頻繁にテレビで映し出される。
それを見る度に、あの時に聞いた助けを求める微かな声が私の頭の中で怒りと共に蘇る。



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