「金正恩は豚野郎」脱北ラッパーが歌う“壮絶な半生”に衝撃が走る

    当事者の言葉は重い。

    12歳で脱北したラッパーが歌う壮絶な半生

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    강춘혁 / Via youtube.com

    北朝鮮体制を批判し、現地の実態を告発する脱北ラッパーのカン・チュンヒョクさん(30)。昨年11月末に発表した曲の歌詞が衝撃的だと話題になっています。

    歌詞の内容を一部抜粋(日本語意訳)してみると…

    「俺の出生地は北朝鮮 86年生まれ寅年
    豚野郎(金正恩)より3年遅く生まれたよ
    だが幼い時はお前(金正恩)の存在を知らず
    生きるのに必死で街を彷徨う日々

    俺の歌詞にパンチラインは必要ない
    吐き出すだけでも十分だ その意味
    殴られ泣きながら逃げても射程距離 お前のmommy

    北朝鮮では李雪主(金正恩の妻)が “祖国の母”
    だが彼女は本当の母ではない
    俺の母が炭鉱村で患ったのは結核
    坑道を掘った金を絞り取って作ったのは「核」

    Oh shit 豚野郎 痩せろ

    10歳の時 兄の真似してくわえたタバコ
    苦しい人生と比べればはるかに甘かった

    口のきけない犬のように 隠れて生きてた
    日が沈めばゾンビ ひたすら道を這って出て
    ニコチン中毒 吸殻拾って吸いながら
    落ちてるパン 餅粉拾って空腹を凌いだ

    月よ月よ明るい月よ 朝をちょっと遅らせてくれ
    「私の子を生かしてくれるなら私を殺してもいい」

    今は俺の足に履いた 白いJordan(NIKEの靴)
    あの時はゴム靴さえなかった 素足少年
    声をあげ こらえてきた涙全て流し
    ついに到着した 望んでた場所に

    これは俺の生きてきた人生半分の歌
    しかし北朝鮮ではまだ聞けないこの歌を
    歌詞の中に眠る数多くの両親、兄弟、友達
    どうか安らかに目を閉じてくれ」

    「現実は過酷すぎる」曲を聞いた人々の声

    脱北ラッパーのリリックがリアルすぎる。日本から飛行機で数時間先の現実は過酷すぎる。日本に生まれてよかった。 https://t.co/OBbecSUKIS

    カン・チョンヒョクかっこいいよね。 ラッパーは生まれが強さにかなり影響を与えるから、脱北ラッパーってだけでほぼ最強なんだよ 「10歳のころ兄貴の真似して吸ったタバコ、貧しい人生よりずっと甘い」 「12歳で新しい世界に、タイムマシンで未来にやってきた」 とかカッコよすぎる。

    脱北ラッパーという概念(概念ではない)、 ストリートのリアルとは何かについて行われてきたビーフを終わらせてしまった感ある。

    「脱北者の人身売買」を食い止めたい。カンさんがBuzzFeedに明かした歌う目的

    カンさんは12歳の時に、死ぬ覚悟で両親と脱北。4〜5年間に渡り中国・カンボジア・タイ・ベトナムなどの第3国に滞留し、韓国に辿り着いたのは16歳の時でした。

    その後、韓国随一の美大である弘益大学で美術を専攻し、卒業後は出版社に入社。働きながら、風刺画を通して北朝鮮の現状を広く知らせる活動をしていました。