人をからかうと普通は相手の気分を害します。でも、恋人同士で、害の無いからかい方をすることは、2人の間にある問題にアプローチするための健全な方法です。

心理学教授のDacher Keltner氏は、カップルは屈託なく相手をからかうことで、そうしなければ封印し続けたかもしれない話題を切り出すことができると説明しています。パートナーにフラストレーションを与えない関係はあり得ませんが、からかうような言い方をすることで、フラストレーションを愛情溢れるやり方で吐き出すことができますし、2人の絆も強まります。

幸福なカップルほど、困ったことがあるときは、実に間抜けで屈託のないやり方でずいぶん相手をからかいます。

たとえば、「あなたが皿を洗ってくれないと私は困るけど、それでも愛してるわ。大したことじゃないしね。この件は2人で解決できるはずよ。」というふうにです。

からかうことで何が問題なのか言えていますが、協力的で感じの良い言い方をしています。このカップルの関係がこの先どれだけ長く続くかが予見されました。

もちろん、からかうことと馬鹿にすることは違います。ポジティブな愛情の裏付けが無いままパートナーをからかうと、ただの意地悪になってしまいます。

まだ、パートナーとからかいあう関係を築いていないなら、コミュニケーションの取り方について相手と話し合ってみる価値はあるかもしれません。すでにパートナーとからかい合っている人たちは、健全な理由があってしていたのだとわかり、「ああ、良かった」と思えるでしょう。

How To Live The Good Life: 4 Easy Secrets Backed By Research | Barking Up the Wrong Tree

Eric Ravenscraft(原文/訳:春野ユリ)

Photo by Wyatt Fisher.