誰かが、何か頭にきた出来事を

怒りや感情に任せてSNSで

書きなぐったとします。

 

 

それを読んだ人は

「えええええー?ひどいー!」なんて

とコメント欄が盛り上がります。

 

 

私は、感情的な投稿を

読んでもまず思うことは

「それって本当なの?」ということ。

 

 

その人にとっては真実なんでしょうけど。

人は、意図と思い込み、または自身の解釈で

自分の世界を作っていますから。

 

 

その人のフィルターを通しての世界観であり、

反対側から見たら、被害者だと思っていたその人が

加害者だったりすることがあります。

 

 

随分前の話ですが、こんな経験があります。

SNS上で「盗作した」と書かれ、

そこには私の読者さんたちも

コメントを残していました。

 

 

「ひどいですね!」

「そのうち暴かれますよ」など。

私のことを言っていると

知っている人もいたでしょうし、

正義感で書き込んでいた人もいたことでしょう。

事実を調べもしないで、その人の主観の発信を

読み手はそのまま信じるのです。

 

 

その中には、以前私がとても仲良くした

友人もいて、私の評判を下げるようなことを

わざとらしく書いているところも見ました。

離れてよかった、と思う瞬間です。

 

 

客観的に読んでいて、

事実かどうかも調べもしないで、

こんなに沢山の人がコメントするんだ・・・と

逆に興味深く読ませていただきました。

 

 

人は、何かを感じて発信する時に、

その人のフィルターを一旦通して、

そして、怒りなどの場合は、自分にとって

都合のいい情報だけがフィルターを通し、

そこに感情を乗っけて自分のストーリーを

作って発信しています。

 

 

そこにもちろん、いい悪いはないのですが、

ただ、メディアがすべての真実を

発していないのと同じように、

一般人の発するSNSでの内容も然りなのです。

 

 

だから、特に負の感情が乗っかった投稿ほど、

事実か?事実じゃないのか?の

区別できる冷静さが必要なのです。

 

 

特にコーチはクライアントの感情に

流されないトレーニングを受けています。

 

 

クライアントの感情的に話していることを

そのまま共感、同調、感情を共にしてしまったら、

見えるものも見えなくなります。

 

 

「問題」という同じ箱の中に入ってしまい、

視点が低く狭くなってしまうので、

新たな視点を与える質問もでてきません。

こういうニュートラルさは、一般的な

人間関係にとても役立ちます。

 

 

例えば、子供の言うことを

違う視点から受け止めてみたり、

ママ友が誰かから何か悪いことをされた、

という場合でも、それが真実かどうかを

見極めようとした時に、問題に巻き込まれたり、

偏った見方をしないで済むからです。

 

 

私は特に、片方から聞いた悪いことは、

どっちが悪くてどっちが悪くない、

などのようなことに関しては、

安易に片方だけを信じません。

 

 

誰かが言っていた悪口も信じません。

被害者に見えるほうが加害者だったり、

加害者に見えていた人が実は被害者だったり、

真実は両者から聞いたり、情報が両方揃って初めて、

自分はどう見えるのか?なのです。

過去の経験で痛い思いをしたことが

あるので、事実を確かめないで

誰かに同意することは決してしません。

 

 

ですから、ことにSNSはニュートラルさが必要。

一緒になって擁護したコメントをすることで、

悪の片棒を担がせられる場合もありますので、

本当に注意が必要です。

今の時代は悪口書いて捕まって

前科がつく時代。それは、

その誹謗中傷記事をシェアしたり、

時にはいいね!やコメントでその内容を

支持したりするだけで、同じ罪に

問われることがあることを知らずにする

人も多いのです。

 

 

広告の裏に一人で書くようなことを、

SNSでやってしまう40代以降の人が

多いので、一旦ネットで書いたことは

取り返しがつかないことを踏まえて

おきましょう。その種のことで

本当に訴訟が多い時代ですから。

 

 

SNS、ぜひとも感情的になって

書きなぐったとしても、すぐに投稿しないで

そういう記事こそ、一晩寝かせて、

数日寝かせて、ちょっと視点を変えて読み、

そのあと冷静になってから投稿するのも

お勧めでございます。

 

 

ほんではまた明日。