医療費抑制に新たな視点(中)急性期病床削減へ誘導を
病床取引市場も選択肢に 鈴木亘・学習院大学教授
目下、2018年度の診療報酬・介護報酬の同時改定に向けて政府内の議論が白熱している。だが中長期的な医療費抑制を考えた場合、それに勝るとも劣らない重要施策がある。病床再編による医療供給体制のミスマッチ解消だ。
病床とは病院のベッドのことであり、医療計画により地域ごとの病床数は規制されているものの、機能別の内訳までは制限されていない。
わが国の高齢化は今後一層進展するので、重症患者のための急性期病床...