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9人の方へのインタビューから「はたらき」に繋がる考え方やストーリーを探る 『わたしのはたらき』

全国から数百人の人々が奈良県立図書館に集まって、「自分の仕事」について考えあった3日間のフォーラムから生まれた本。
Ⅰ 『自分の仕事を考える3日間』

自分の仕事を考える3日間 ・I

自分の仕事を考える3日間 ・I

 

 Ⅱ 『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』

みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?

みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?

 

 

 

Ⅲ 『わたしのはたらき』

 

わたしのはたらき

わたしのはたらき

 

 

この中の、わたしのはたらき を読了。
この本は著者の西村佳哲さんが9人の方にインタビューしまとめたもの。

「わたしたちには一人ひとりに、その人が持っている”はたらき”があるように思います。
それは職能や肩書き以前のもので、持ち味といえなくもないけれど、もっと力に近い。本人がいることで周囲が受ける影響、ごく自然に生まれる作用があると思う。
その”はたらき”と、本人の仕事、ひいては生きていることがより一致して感じられるとき、人は納得や満足や安らぎを得ているように見えるのだけど、どうでしょうか?」
(まえがきにかえて、より)

前提条件というか、まえがきにかえての考え方が根底にある中での「人」の選択なので、本一冊を通してみると、9人の方それぞれのスタンスが共通しているようにみえる。

それは、人生のゴール設定をして目標に向けて進むと言うよりは、日々を積み重ねて「今にある」というもの。

ただしそれは、成り行き任せではあるけれど、生き当たりばったりとは違う。

それぞれの方のやり方で、「今の状態」が自分にフィットしているか常に考えた中での、成り行き。

言い方を変えると、日常を通して「自分に孵っていく」ことなのだと思う。
だから、一人一人の細部をみると、例えば、A氏とB氏は相反する考えをもって行動して今に至っている人もいるのが分かるのも、この本の面白いところ。

自分の中の本来抱えているミッションを見つけ、自分自身のはたらきに繋げる手がかりになるかもしれない。