「通級指導」高校も平成30年度導入へ 学習障害などの生徒を支援

 読み書き困難や言語障害などのある小中学生を対象とする「通級指導」を、高校に導入することを検討してきた文部科学省の専門家会議は30日、全日制と定時制、通信制のいずれの課程でも制度化するよう提言する報告書を公表した。平成30年度の運用開始を求めている。

 通級指導は、通常学級に在籍する児童・生徒が原則週1~8コマ、障害に応じた補充指導などを別室で受ける制度。5年度に小中学校で制度化され、対象者が18年度に学習障害(LD)などに拡大されて急増した。

 報告書では、中卒者のほとんどが高校に進学する中、高校を「自立に向けた準備期間を提供できる最後の教育機関」と位置付けた上で、中学で通級指導を受けた生徒が高校でも指導を必要とする可能性があることから、高校の対象者を小中学校と同じとした。

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