手紙メッセージ  4月17日、井手よしひろ県議ら公明党県議団は、県内各地で「九州・熊本地震被災者を支援するいばらきの会」の皆さまと共に地震被災者支援の募金運動を行いました。
 その中で、盲ろう者の支援をされている市民グループの方とお会いする機会があり、地震の被害を受けた盲ろう者の支援のあり方についてお話を聞くことが出来ました。
 盲ろう者は、東日本大震災時にも大津波警報など音声による災害情報が伝わらなかったことが問題視されました。
 その中でも、1.個人情報保護法の壁、2.緊急時の情報伝達手段、避難手段の確保、3.パソコンや携帯電話等機器を持たない盲ろう者に対する災害時における緊急連絡手段がない、4.盲ろう者のテレビ、ラジオ、新聞等のメディアへの情報アクセス手段が乏しい、5.盲ろう者へのサポートをする通訳・介助員も被災しているため、被災盲ろう者に対する支援が十分できる体制になっていない、6.避難所生活の中で、周囲から盲ろう障害に対する理解が得にくい、7.避難訓練を受ける機会がほとんどない、などの課題が明らかになっています。
特製のバンダナ 市民グループの方は、こうした課題はほとんど解決されておらず、今回の熊本地震でも盲ろう者が多くの苦労を被っているのではと心配していました。
 特に、「避難所生活の中で、周囲から盲ろう障害に対する理解が得にくい」との課題は、避難所の生活が長期化するにつれて深刻になります。そこで、紹介されたのが、墨田区聴覚障害者協会と手話サークル「すみだ」が制作した災害時にも活用できるオリジナルバンダナです。
 『耳がきこえない』ということは、見た目ではわかりません。特に災害時では、情報が届かないことや、手話や筆談での コミュニケーションが必要なことを、自らアピールしていくことも大切です。また、『手話や筆談での支援ができる』 、『聴覚障害者への理解を持っている』健聴者の目印にもなるように、最も目立つ色で、聴覚障害者・健聴者共に使用できるデザインとなっています。
 こうしたバンダナを避難所などでも配布できるようにしてはと提案をいただきました。
 (写真のメモは、盲ろう者の支援団体の方からいただいた手書きのメモとバンダナを試着してみた様子です)


墨田区聴覚障害者協会の庄司会長の手話メッセージ