平成28年7月26日~27日、東京都町田市障がい者福祉センターひかり療育園、まちだ育成会、町田市美術工芸館、町田市子ども発達センターすみれ教室を視察しました。この中からひかり療育園、並びにすみれ教室の視察内容をご紹介させていただきます。

◆障がい者福祉センターひかり療育園

身体障害者や知的障害者を対象とした公設公営の障害者福祉センターです。デイサービスとあわせて訪問部があるのが特徴です。これは、行政では手の届かない、申請のないところにケースワーカーが出向き「何か困ったことはないですか?」と訪問を続けたことから始まり、昭和55年、通所のサービスへ移行しました。



地域との交流事業としては、センター祭りの開催、まちだミュージックフェスティバルへの参加など。視察した時は、利用者の皆さんが出し物の練習や展示物の作成にいそしんでいらっしゃいました。

地域との交流や自己実現、達成感を味わうといった、私たちが普段特に意識しないでいるこれらの機会。すべて社会の中で等しく生きる、障がいのある方もこのような機会を得られることに、福祉施設の意義があるのだろうと感じます。



法改正によって、福祉サービスを利用者が自分で選べるようになりました。今後は選んでいただけるサービスを提供するために、利用者のニーズを把握することが行政にとっても重要となってきます。そのためには、従来のような統計分析だけでなく、数字には現れにくい利用者の視点に立つことが必要です。

園を利用者されている方の平均年齢は45歳、65歳以上は4名。利用者の高齢化により、施設はB型から生
活介護への転換期に入った今、利用者満足との両立が難しいとのことでした。



4人に1人が65歳以上である長岡京市においても、障害があるから特別なのではなく、高次脳障がいなど、障害があっても今まで通りの日常生活を送るには何が必要か、私たちが当事者として受け止めることで、なにを求めているかに「気付く」ことが出来、福祉はもっと身近なものになるではないでしょうか。これらは 今後の自分自身の課題としたいと思います。