NHKの朝イチで、夫の発達障害で悩む妻をテーマにしていました。

大人の発達障害は、結婚してから分かることが多いとか、
女性より、男性の発達障害者が多い。
女性は共感性が強いので、男性より症状が軽いそう。
夫の発達障害で悩む妻のことを、カサンドラ症候という。

夫の発達障害かも知れない症状は、

①生真面目で几帳面、職場や周囲の人間からは信頼されている。
②何かにこだわる。潔癖症の傾向。
③思いついたことはなんでも口にしてしまう。
④型にはまった考え方なので、人間関係は損得で見てしまう。

これは、常識の範囲だと、たんなる性格の問題ですが、
発達障害の夫は、家族を家来や手下として理解するので、
妻や子供に対して冷たい態度になる。

①について、
周囲からは尊敬されているので、当然ですが、仕事は頑張ります。
よって、疲れて帰宅するので、なおさら家庭ではわがままになります。
「お前は家の事だけやっていればいい!」
「(俺は皆に信頼されている) 何も出来ないお前は黙れ!」
と、毎日言われていました。
始めは、仕事を頑張ってつかれているのかな、と思っていたので、耐えていましたが、
毎日言われ続けると、私も人間なので、心が凹みました。

②について、
テレビのチャンネルや、食事中の作法、小物類の置き方や手順に厳しかったです。
毎日うるさいので、指摘されたことを記録して、二度と同じクレームは無いように、
とても神経を使って三か月やってみましたが、一つクリアーすると、また一つクレーム。
だんだん神経症的になり、一緒に居られなくなりました。
コップの置き方で気に入らなくて、
「こんなこともできないのか、人間失格だ!」と言われました。
いつも酷い口調なので、このままでは一緒には暮らせない、と言ったら、
「俺は悪いことは言っていない」の一点張りでした。

③について、
私が高熱で寝ていたら、「この怠け者!さっさと飯を作れ」と言いました。
「今薬を飲んだので、10分くらい待ってよ」というと、
「健康管理がなってないんだろう、俺に移すなよな!」
と冷たく言い放してパチンコに行きました。
逆の立場なら、「どうしよう、ごじれて肺炎になったら大変だ」って大騒ぎです。
私は、足の障害がありますが、炎症が酷くなり歩けなくなったことがありましたが、
そのときに「もっと悪くなって寝たきりになれよ!そうなったら離婚するからお互い楽になるな」
と、思ったことをそのまま言うのです。それもネガティブなことを。

④型にはまった価値観
発達障害は、柔軟な考え方が出来ないのでしょうね。
物事を損得で考えます。利益があるかどうかで評価するので、
仕事の関係ではそれでいいのでしょうが、一歩踏み込んで付きあおうとすると、
普通の人から見ると薄っぺらな人間に感じます。なので友達はできないので、
なおさら妻に当たってきます。妻はストレス解消のはけ口。
お米のとぎ方で喧嘩になりました。前夫は、一回ごとに、お水ですすぎ、
白い水が透き通るまで繰り返す、と信じていて居ました。
それだと、お米が壊れるし、流れる水がもったいないです。
ざるにお米を入れて、ざっと流すのが正解なのですが、聞き入れません。
「お前は非常識、こんなこともできないのか!」というので、子供の家庭科の本にある
ご飯の炊き方を見せましたが、「そんなことは無い!」と認めませんでした。
テレビのチャンネルの位置も、一ミリでもずれていると大事になるので、
自然に子供も側に寄らなくなりました。何か少しでも変わっていると、激しく怒られました。

そういうわけで、前夫は発達障害だったのかもしれないです。
今、番組を見て納得できましたが、発達障害が判ったとしても、
毎日酷いことを言われ続けて、前夫と暮らした13年間は地獄の毎日でした。
発達障害と言う病気だったとしても、受け止めることはできませんね。
私も弱い人間ですからね。

ところで、発達障害の男性は、真面目で落ち着いて、大人に見えます。
家族はなんとなく変な子供だということは分かっているので、
丁寧な接し方をしてて、善い家族、に見えます。
前夫はお見合いだったので、表面的には全く問題は見えませんでした。
仕事も、家庭環境も、人柄も良く見えました。

なんか、いろいろあって、
もう結婚はしたくないですね。
カウンセリングでも、結婚や恋愛の悩みを聞きますが、
男性の方が人間として弱いですよ。
女性の方が強いです。
つまり、女性は独りでも生きていけます。
出会って、初めの頃は強くて頼もしい男性だったとしても、
歳とともに体力も集中力も落ちるので、弱い人になります。
でも、夫として、大黒柱としてリードしなければ成らないので、
強い男を演じます。その結果として亭主関白になることが多いです。
男も女も同じ人間です。
どちらかが隷属的になる関係は良くありません。

結婚するときは、精神性を重視しましょう。
共感できることが多い人ですね。
同じ番組やタレントが好き。同じ食べ物が好き。
金銭感覚が同じだったり、共通項が多い人と結婚しましょう。
前夫は、今思い返すと、共通項は郷里以外は在りませんでした。

もっとも大切なポイントは、親離れしていることです。
親から精神的に自立できていれば、いずれは自分の妻と子供を大切にします。
経済的に自立してても、心の中に親が居ると、
親が一番、兄弟が二番、自分の家族は最下位になります。
前夫は、私と子供たちはいつも後回しでした。
お盆に帰省していた時ですが、義母に用事を頼まれて、
子供を連れて買い物に出て、帰ってくると家はもぬけの殻で、
皆居なくなっていました。何かあったのかと心配して夜まで待っていたら、
親兄弟と自分だけで温泉に行き、私と子供が置き去りにされたのです。
「どうして教えてくれないの?」と聞いたら、いつもの答え、
「何か悪かった?」と言いました。

晩婚になっても良いので、パートナーは慎重に選びましょう!
私のように適当に結婚しちゃうと、人生の時間を無駄にすることになりますよ。