元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記 日弁連の「一歩前進」という「裏切り」

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“Title : 元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記 日弁連の「一歩前進」という「裏切り」
“Cats : 社会・世相・時代の参考情報
“Tags : 司法
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引用URL>>>>:http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-895.html 元「法律新聞」編集長の弁護士観察日記 日弁連の「一歩前進」という「裏切り」

5月19日に国会で審議入りした刑事司法関連法案をめぐる日弁連執行部の姿勢には、度々「裏切り」という言葉が投げかけられてきました。「捜査機関による取り調べの録音・録画」を裁判員裁判の対象事件や検察の独自捜査事件で義務化するのと引き換えに、司法取引や「匿名証人」制度といった新たな捜査手法の「武器」を捜査側に与える方向をのむ形になったことに対してです。

 この問題では、昨年4月に出された法制審議会・新時代の刑事司法制度特別部会の「事務当局試案」への理事会での対応から、会内の刑事司法問題に取り組んできた会員間には、日弁連執行部に対する大きな批判と失望感が広がっていました(「弁護士 猪野 亨のブログ」 「ろーやーずくらぶ」)。

 そもそも郵便不正事件をきっかけに、捜査当局へ大きな反省を迫る中で始まった刑事司法改革の議論が、いつのまにか彼らの長年の悲願である武器獲得という、捜査権力の拡大につながっているところには、誰の目にも油断ならぬ彼らのしたたかさが見てとれるところです。それがよりによって、全面可視化を求め、通信傍受拡大に反対する日弁連執行部が、いわばこの「引き換え」を丸のみにした格好です。しかも、全面可視化ではないこの「録音・録画」制度は、自白調書の任意性立証の手段という意味では、運用次第でこれもまた、彼らの「武器」になるといえるものです。

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FileName: 20150523_170630.txt
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SentDate: 2015-05-23 17:06:46
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