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「昭和八十四年 1億3千万分の1の覚え書き」感想。

2009年10月19日 01時57分03秒 | 映画
「昭和八十四年 1億3千万分の1の覚え書き」


先週の土曜日。
渋谷・アップリンクというシアターで、先日も「気になる映画」としてエントリーしていた、上記のドキュメンタリー映画を観てきた。


チラシから察するに、おそらくほとんどの映像がインタビューの場面であることは想像できたので、もしかしたら、途中から飽きてくるかもしれないと思ったのだが、まったくそんなことはなかった。
語られている内容が、まさしく「昭和」という時代に翻弄された、ひとりの男の生き様であり、真実であるからだろう。
最初から最後まで、いや、話が進むにつれ、意識がどんどん映像に釘付けになる。
それは、この映画の主人公である、飯田進さんが、「昭和」という時代に翻弄されながらも、されるだけでなく、前向きに、そして精力的に生き続けている点だろう。
その当時に話題となった、様々な社会的問題に対峙させられる運命になりながらも、飯田さんは決して絶望することなく、前向きに対峙していく。しかし、僕は、飯田さんの息子さんが生まれ、そして死んでしまう境遇の真実が語られた時には、さすがに、「そんなこと、あっていいのか!」と思ったし、その息子に対する飯田さんの親としての想いを聞いた時には、涙を我慢できなかった。
それでも、飯田さんは絶望していない。

僕達若い世代は、ときどき先陣の人たちに、「こんな社会を遺しやがって。」と思うことがあるが、このような、前向きで精力的に生きる人生の先輩の存在を知るとき、「まだまだ、この社会は捨てたモンじゃない。」と考えを改めることができるだろう。
そして、その飯田さんが、いま現在も、「昭和」という時代を後生の人たちに伝える作業を続けてくれていることも、有り難いことだし、僕達の若い世代が、それを受け止めて、飯田さんに負けないぐらい前向きに生きることを心に刻まなければならないのではないか、と思うのでした。

非常に見応えのある、良質なドキュメンタリー映画でした。
この文章で、この映画の全貌を紹介なんて、もちろん、できていません。ぜひ、観てください。
今月、23日まで、渋谷・アップリンクで公開中です。

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