GMO生産業者はテロリストとして処罰されるべき 
ロシアの連邦議員が法案を提出

(GMO producers should be punished as terrorists, Russian MPs say)}


5月15日【RT】http://rt.com/news/159188-russia-gmo-terrorist-bill/


健康や環境にとって有害な遺伝子組み換え生物(GMO)の生産業者に対して最高で刑事告発までの刑罰を科すことを求める法案が、ロシアの国会議会に提出された。

(写真:Reuters / Thierry Roge )



水曜に提出されたこの法案は、ロシアでGMOを規制する規則や他のいくつかの法律を修正するもので、有害なバイオ技術製品の生産および販売を行う個人や会社、そして彼らを適切に統制しない政府職員に対して、懲戒処分が取られることを求めている。

少なくとも安全でないGMOをロシアに持ち込む企業に対しては、刑事事件として取り扱われる可能性もある。


同法案の支援者らは、加害者が故意に活動した結果、多くの人の健康を損ねる可能性がある場合には、そのような行為はテロリストに与えられる刑罰に相当する、という。


「テロリスト行為が行われる時、通常はそれで被害を受ける人はほんの数人です。

しかしGMOによって何十人も、または何百人もの健康を損なう可能性があります。

その結果は
(テロリスト行為よりも)ずっとひどいものです。また、刑罰は犯罪の(程度の悪さに)比例して与えられるべきだと考えております」


ロシア連邦議会の農業担当委員会(Agriculture Committee)の委員で、共著を記しているKirill CherkasovはRTのインタビューに答えている。

ロシアの刑法典では、テロリストに対しては、最低で15年の懲役、あるいは終身刑までの刑罰が認められており、また、GMOに関する犯罪で軽い罪に関しては罰金が科せられることになっている。


例えば、もしこの法案が可決された場合には、有害なGMOの汚染を含めた環境汚染の事故を報告しなかった場合には、最高で20,000ルーブル(560USD)の罰金が行政法によって科せられることになる。

ロシアは、自らが加盟している世界貿易機関の一部としてバイオ工学処理された種子を輸入・栽培することを認めたものの、依然としてGMOについては懐疑的なままだ。


4月、ロシアのドミートリー・メドヴェージェフ大統領は、同政権の閣僚が、ロシア国内でのGMO作物の認証の開始を延期することを発表した


その理由は、GMO作物の安全性を調査するために必要な適切なインフラが十分でないためである。


また政府は、国内の消費に必要な日常の食べ物を十分に提供するだけの農地がロシアにはあるとして、GMOの食品の輸入に反対している。

しかしこの新しい法案が可決されたとしても、実行に移すのは難しいかもしれない。

GMO作物の有害な影響が出る場合、それが顕著になるまで何年もかかるかもしれないことを考えると、特定のGMO作物と健康や環境への問題の直接的な関連性を証明するのは困難である可能性もある。


 同法案に対する批判の中にはまた、何年にも渡り遺伝子組み換え製品を使い続けている繊維生産業や製薬業界を規制する法律を修正案の中で提案していない、というものがある。


ロシア穀物協会の副会長Aleksandr Korbut氏
(Izvestia新聞より) :

世界の製薬業界では、食品業界よりもずっと幅広くGMOが使用されています。

ここで一つお尋ねします。

この場合、人の治療に使われている医薬の供給者、あるいはそれを禁止したいと思う人のどちらが罰せられるべきなのでしょうかか」



(翻訳終了)


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【コメント】


ロシアに住みたくなりました。