レッスン日記(31)続・客観的に捉える | 広島・安芸高田 なないろピアノスタジオ

広島・安芸高田 なないろピアノスタジオ

広島県安芸高田市の幼児からシニアの方まで対象のピアノ教室です
プレジュニア・ジュニア・ジュニアあおぞら(発達障がい児さん個人レッスン)・成人ミドル・成人シニアの5クラス

以前、『客観的に捉える』という記事の中で、レッスンの中でiPhoneやiPadで写真を撮り、アプリで加工しつつ生徒さんの今の状況を把握していただく、というアプローチをご紹介しました。





ここの所、同じようなレッスン法として、レッスンの中でよく“動画”を撮っています。
動画だと、弾いている音がそのまま撮れますし、
ちょっと離れた所から引きで撮れば、普段自分では見ることのできない『自分が演奏している所』を見る事ができるので、姿勢、フォームの見直しにとても効果的。





最初は、『えっ、動画撮るんデスカ?!∑(゚Д゚)』と言われていた生徒さんでも、手元だけなどポイントで撮りiPadですぐにお見せする、などしていると段々慣れてこられ、今やジュニアからシニアの方のレッスンまで、動画を使ったレッスンは必須になってきました。





そして先日のミドルクラスにて。
とても指は速く動かれるのに、時々弾き辛そうな所が見受けられる方に、動画レッスンを。





つっかえてしまう所を弾いていただき、鍵盤の真上から撮影。

$♪LaLa-BLOG♪-__.JPG

再生し、一緒にフォームを確認。
(※実際には動画ですがこれは写真ですので動きません(^-^;))




次に交代。
私も同じ所を弾いているのを撮っていただきます。

$♪LaLa-BLOG♪-__.JPG

再生し、一緒に確認。




ここ!というポイントで止めスクリーンショットを撮り、アプリで加工。
生徒さんと私の手が同じ並びで比較できるようにします。

$♪LaLa-BLOG♪-__.JPG





その写真を今度は書き込みできるアプリで開き、その場で書き込みをしながらご説明していきます。

$♪LaLa-BLOG♪-__.JPG

こうやって真上から見てみると、生徒さんの指先が実はかなり黒鍵から離れた位置にある事がわかります。
でも、この曲はト長調。必ずファの♯(黄色い矢印の位置)を弾かなくてはいけません・・・
でも、黒鍵から離れた位置に指があるため、いざファの♯を弾こうとすると間に合わず、指自体は速く動いてるのにブレーキがかかり、もたついてしまう・・・
これは、手首の構え方が低く、指が黒鍵に届かないため。
(意外にも弾いている手先って自分からはみえにくいため、実はご自分が思っておられるより手首の位置がかなり低くなっていて、手が寝てしまい、こうなりがちなんです)
下の私では、指を黒鍵の中(青線の位置)に構えているため、レ(赤の矢印)を弾いている時には、既にファ(緑の矢印)を弾く準備ができている事がわかります。





ここまでを鍵盤上でもご説明し、もう一度同じ写真に書き込み。

{91B0A2E2-DB93-47EA-832B-9E3758CA0094:01}

構えが低い事で指先が白鍵に届いていないと、黒鍵が出てきた時に大急ぎで移動し、また白鍵に戻る・・・デコボコとした打鍵ラインになってしまう。
・・・ならば、手首を起こし鍵盤の中まで入ってあげれば、滑らかな打鍵となり、素早く粒の揃った音での演奏につながります。






こうやって、画像でチェックすることにより一目瞭然!
皆さんそれに気づかれ、次からは途端に意識されるように^^
延々とご説明するより、一度の動画で弱点を発見できる事も。





これからも動画レッスン、続けていきたいと思います。