現在、大人レッスンコースでは、教本やテクニック本と並行して、基本生徒さんのお好み
の曲に挑戦していただいています。
中には『弾いてみたいけど、難し過ぎるから私にはまだ無理でしょう・・・』と諦めておられる場合もあるのですが、そういった場合でもあえて好きな曲をお聞きしています。
その方の現状と曲の難易度が合わない場合でも、弾いていただけるようアレンジして、チャレンジされてみることをお勧めしています。
つまり、《ワガママのススメ》。
理由はいくつかあります。
その１《モチベーションアップ》
好きな曲、憧れの曲の方が、取り組む意欲がわきやすい→結果ピアノに向かわれる時間が増え、結果早く上達される事につながります。
その２《音楽療法的効果》
特にシニアの方には、好きな曲を自分の手で弾ける喜びが脳への大きな刺激となる、「活動的音楽療法」的効果が大きいようです。
怪我による手術の後遺症、または更年期障害など抱えられた方が『動かなかった手がだいぶ動くようになった！ピアノは楽しいリハビリのようなもの』『自分には絶対弾けない、と思っていたけど好きな曲だから頑張れた』と言っておられるのをお聞きすると、好きな曲を自分の手で弾く、ということの持つ大きな効果を改めて感じます。
その３《時間的制約》
大人レッスンの方は皆さん、仕事も現役バリバリ。
また、家族を支えられる多忙な方ばかり…
子ども達とは違って、いつ職場や家庭、またはご自分の事情が変わられてレッスンに通えなくなられるかもわかりません。
例えば、『バイエルが終わってから弾きましょう』なんていう時間は大人の方にはありません。
それに気づかせてくださったのも、シニアクラスの皆さん。
『センセ、私らは先が短いのよ～（笑）』と冗談半分で笑われながらも、『80代まであと20年もない。いつまで健康でいられるかわからない。だから今、弾きたいんですよ』と、お忙しい中毎日の練習を本当に頑張っておられる姿に、だとしたらぜひ《今》好きな曲に挑戦していただきたい！と強く思います。
という訳で、こちら民謡のCD。
シニアクラスのある生徒さんに《ワガママ》お勧めしたところ、それなら…とこのCDの中の一曲を挙げてくださいました♫
CDを一緒にお聴きし、その場でアレンジ、採譜、一緒に指づかいを考えながらレッスン。
昔からお好きだったというその曲のメロディを懸命に指で追われながら目を輝かせておられるのが、本当に嬉しいです。
ちなみに、『民謡でもいいんですか…？』と心配しておられましたが、大丈夫です！
ジャンルは問いません(^-^)
現在の大人クラスでは、クラシックを始め唱歌あり、ポップスあり、ロックバラードあり。
皆さん、本当にお好きな曲をそれぞれ弾いておられます♫
ぜひ、皆さんの《ワガママ》、お聞かせください♫