ソニーは、1.0型積層型CMOSイメージセンサーを搭載したXDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z90」を2017年12月上旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別290,000円前後。

PXW-Z90は、広範囲・高密度に測距点を配置し、高速性・高い追従性を実現するファストハイブリッドAFシステムを搭載。イメージセンサーには273点の像面位相差検出AFセンサーを配置し、画面の最大約84%をカバー。AFの駆動速度を7段階に、追従範囲・乗り移り感度をそれぞれ5段階に設定できる。1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載しており、画像処理エンジンBIONZ XとフロントエンドLSIの組み合わせにより、画素加算のない全画素読み出しの4K動画を最大100Mbpsので記録可能。最大広角29mmのZEISSバリオ・ゾナーT*レンズは、光学12倍、全画素超解像ズーム機能を用いて18倍ズームが可能。AAレンズ(advanced aspherical=高度非球面成型)とED(特殊低分散)レンズを含む11群17枚のレンズを採用。加えて、センサーからの高速読み出しにより、鉄道などの高速な被写体を撮影する際に起こりやすい動体歪み(ローリングシャッター現象)を低減する。

HLG方式による4K HDR撮影に対応。HLG方式で記録した映像は、撮影後にカラーグレーディングを必要としないため、効率的なHDR映像の制作が可能だとしている。最高960fpsのスーパースローモーション撮影、フルHD記録での最高120fpsのスロー&クイックモーション撮影や、S-Log3/S-Gamut3等の収録にも対応。

約236万ドット相当の有機ELを採用し、3.5型ワイド液晶モニター(約156万ドット)を搭載。2つのメモリーカードスロットで、同時記録(同一記録モードのみ)やリレー撮影が可能なため、バックアップ記録や長時間記録に対応している。プロキシー記録や、複数台のカメラを運用する際に必要なTC(タイムコード)/UB(ユーザービット)記録にも対応。HDMI Type A端子に加え、リモート端子ステレオミニミニジャック(Φ2.5mm)を搭載。HDMI端子に加え、リモート端子も搭載し、別売のリモートコマンダー「RM-1BP・RM-30BP」や、コンパクトライブスイッチャー「MCX-500」とのケーブル接続も行える。記録フォーマットは、4:2:2 10bit(HD)および4:2:0 8bit(QFHD)のXAVC、MPEG2 HDを採用。

放送業務用カムコーダー「PXW-Z90」(左)、「HXR-NX80」(真ん中)、民生用カムコーダー「FDR-AX700」(右)

また、XLR端子を搭載したハンドルを装備。3G-SDI出力端子を搭載し、業務用モニターや外部収録機などとの接続に対応。1080 60p/50pビデオの伝送がBNCケーブル一本で接続が可能。2.4GHz帯に加え5GHz帯で通信可能なWi-Fi接続機能も搭載している。その他にも、有償のワイヤレスTCリンク対応アップグレードライセンス「CBKZ-WTCL」とスマートフォンアプリ「Content Browser Mobile」を使用することで、複数のカメラ間でのワイヤレスタイムコード同期も可能(2017年12月上旬発売予定の有償ライセンス「CBKZ-WTCL」にて対応)。クラウドサービスXDCAM air対応予定。