BagnoleもJAIA主催のメディア試乗会に参加しました。JAIAといっても日本アマチュア無線機器工業会(Japan Amateur Radio Industries Association)ではなく、日本自動車輸入組合(Japan Automobile Importers Association)の方です。誰も混同していませんね。試乗記を2/25発売の『Bagnole』3月号に掲載する予定ですが、ひと言ずつ書かせていただきます。
ミニ・クーパーSクロスオーバー ALL4(上)
ミニ・クーパー・クロスオーバー(下)
そりゃ確かにミニ・クロスオーバーは小さくありませんが、ミニという名前は強力なブランド名として昇華したからもうサイズはどうでもいいのです。ミニストップだってローソンより狭いわけじゃありません。チンクエチェントだって500ccじゃありません。AKB48だって48人じゃありません。むしろウーパールーパー顔からハコフグ顔になったことの是非を論じるべきです。実際、クルマは「大きいよ、それどうした!」的説得力を十分に感じられる、出来のよいクロスオーバー・ヴィークルです。ストローク量の増したサスペンションによって、懐の深そうな動きをします。高速巡航時のフラットネスは確保したまま。例の“ゴーカート・フィーリン”と称されるヒョコヒョコした動きはまったくないので(そもそもBMW製になってからはそうありませんが)、あれこそがミニという人が乗ったら「普通のクルマだ」と残念がるかも。あとこれはミニ全般に言えることですが、クーパーにせよクーパーSにせよ、ホイール径は大きいほうがカッコよいけれど、小さいほうが乗り心地や軽快性は上っていう悩みを抱えることになります。
アウディA8 4.2TFSI
アウディ・ジャパンは、発表と同時に十分話題になったA1は持ってこないで、旗艦のA8のみを8台並べる潔い出展でJAIAに臨んでいました。ママチャリ並みの21インチホイールに味付け海苔のように薄い35タイヤが組み合わせられたショートホイールベース仕様で箱根ターンパイクまでバビューンと走らせてみましたが、車内はB&Oが奏でる官能的な女性ボーカル曲が流れるほかは平穏そのもの。せっかくトラックパッドで操作するMMI(マルチメディアインターフェイス)は右ハンドルの宿命で、左手の指で操作しなくてはならないのが実に惜しい。レフティの皆さん、おめでとうございます。
シボレー・シルバラード by JAOS Style
三井物産オートモーティブが輸入し、パーツメーカーのJAOSが20インチのタイヤ&ホイール、マッドガード、ネックパッドなどを架装したGM製フルサイズピックアップです。観音開きの4ドアで定員は6人。4WDなので悪路走破性は高いはずですが、全幅2030mmのこのトラックが通ることができる幅の悪路そのものが日本には少ないでしょう。1ナンバーの普通貨物車扱いなので、自動車税が安い代わりに、毎年車検で高速通行料も割高になります。よくシミュレーションしてから買いましょう。あと全長は5840mmあるので、ガレージサイズも事前に確認しましょう。
ジープ・ラングラー・スポーツ
以前、このモデルに乗っていた時期があり、あまりに懐かしく、事前に予約してませんでしたが、思わず借りました。乗り始めてすぐ「おっ、発進加速が鋭くなっている!」と驚きましたが、よく見ると全長が52cm短く140kg軽い2ドアの方でした。言い訳になりますが、このクルマ、2ドアも4ドアも前後のデザインはまったく同じで見分けがつかないんです。こう見えて車重は1840kg。もっと重いSUVはゴロゴロしています。何年たっても電子制御に頼らず、いまだにラダーフレーム+前後リジッドサスペンション+パートタイム4WDという、洗練されたSUVとは一線を画す純クロスカントリー・ヴィークルのまま。たとえ悪路へ足を踏み入れずとも、そういうエピソードやうんちくにお金を出せるクルマです。まだ体を鍛える前の長渕剛が歌うもっともっと昔から、世界中で活躍しています。
CT&T e-Zoneセダン
数ある輸入車のなかで最も逆オーラを放っていたのがこの韓国製EV。確かに乗ったんですが、これに関してはまったく考えがまとまっていないので3月号発売(2月25日予定)までお待ちください。
すべて五條伴好撮影
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Posted at
2011/02/04 21:55:52