本来はスマートだったはずの「サイバー犯罪捜査」だが、警察が定例会見を含めた小出しのリークで報道を煽るやり方といい、次第に「目的のためには手段を選ばず」といった泥臭い「公安事件」の様相を呈してきた感がある。最終的な処分内容や裁判結果がどうなろうと、「逮捕状取得」といった極秘情報すらきちんと管理できない状況では、警察・検察の信頼回復を図るという本件捜査の狙いから遠ざかるばかりだ。また、警察情報を無批判に報じる一部マスコミの現状を見ると、「権力をチェックする」というマスコミ本来の機能はどこにいったのかとも思う。

引用元: PC遠隔操作事件と「手形のジャンプ」（前田恒彦） – BLOGOS（ブロゴス）.