認知症

祖母を孫の視点で描いた絵本 ベストセラー

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認知症の母多香子さん(左)に話しかける楠章子さん。「今は母がいとおしくて仕方ないんです」という=大阪市西淀川区で、三村政司撮影
認知症の母多香子さん(左)に話しかける楠章子さん。「今は母がいとおしくて仕方ないんです」という=大阪市西淀川区で、三村政司撮影

「ばあばは、だいじょうぶ」 刊行半年で10万部超

 優しかったばあばが「忘れてしまう」病気になって、ぼくは逃げ出した--。認知症になった祖母を孫の男の子の視点で描いた絵本「ばあばは、だいじょうぶ」(童心社、1404円)が幅広い年代の反響を呼び、刊行半年で10万部を超えるベストセラーになっている。自身の体験を元に作品を手がけた作家の楠章子さん(43)=大阪市=は「子ども時代の私のように、大切な人の変化に戸惑っている人に手に取ってほしい」と話す。

 主人公のつばさは、ばあばが大好き。いつも小学校から帰るとばあばの部屋に行く。でもいつしかばあばは、犬に一日に何度もエサをあげたり、枯れ葉入りのお茶を出したり、と少しずつ変わっていく。つばさは、ばあばの部屋をのぞかなくなってしまうが、ある事件をきっかけに気持ちが変わる。

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