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タイムスリップ物であるが、過去に行ったきりではなく、現代に戻ることもあることが特徴である。特に第1巻は現代が中心で、タイムスリップは僅かである。古代エジプトの呪いが現代に生じたという展開である。
細川智栄子あんど芙~みん『王家の紋章』(秋田書店)は現代と古代エジプトを舞台とする歴史ロマンの少女マンガである。少女漫画の長寿連載作品である。タイムスリップ物であるが、過去に行ったきりではなく、現代に戻ることもあることが特徴である。特に第1巻は現代が中心で、タイムスリップは僅かである。タイプスリップよりも、古代エジプトの呪いが現代に生じたという展開である。

主人公はエジプトに留学中のキャロル・リードである。考古学が好きな学生であるが、墳墓の発掘が死者の冒涜になるのではないか考えるようになった。日本の古墳は、このような考えから調査研究が制限されている。日本では、それによって都合の悪い歴史が明らかにされないままになるというマイナス面がある。

第1巻では古代エジプト人が現代社会に適応している点に驚かされる。Fateシリーズのサーバントのように聖杯から知識を得ているのだろうか。

古代エジプトの王族が現代に来たら、まずエジプトの現状に怒りを抱かないか。古代エジプト王朝はアレキサンダー大王に征服され、その王朝のプトレマイオス朝で半ギリシア化した。プトレマイオス朝のクレオパトラが滅ぼされるとローマ帝国の属州になり、ローマ化した。さらにイスラム帝国に組み込まれ、アラブ化した。現代のエジプトは古代エジプトとは民族的にも宗教的にも別種のものになってしまった。古代エジプト王家が現代に通用する超自然的な力を持っているならば、この現状を何とかしようとしないだろうか。
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書評掲載URL : http://www.hayariki.net/
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だまし売りNo さん本が好き!1級(書評数:3131 件)

歴史小説、SF、漫画が好き。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』はマンションだまし売り被害を消費者契約法(不利益事実の不告知)で解決したノンフィクション。

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